2012-01-01から1年間の記事一覧

ヒマワリ二態

[風を感じ、ときを想う日記](525)8/19 ヒマワリ二態 昼前の、陽光の一番強い時間帯に、ヒマワリの写真を撮ろうと思って出かけてみた。花はもう終りに近いだろうと想像していたが、血気盛んなものもたくさん見受けられた。強い日射しをいっぱいに受…

実家のお盆

[風を感じ、ときを想う日記](524)8/17 実家のお盆 いま、実家には、住む人はだれもいない。代わりに、ご先祖さまが遠くからしっかりと見守ってくれている。そして年一回、お盆になると帰ってきて、直に見てくれる。そこへ私も合流して、ご先祖さま…

犬の膀胱炎

[風を感じ、ときを想う日記](523)8/9 犬の膀胱炎 長男のところで飼っているダックスフンドを一時預かることにした。10年間も預かっていて、昨年彼らの許に返した15歳になるあの犬である。長男家族が、夏休みを利用して旅行に出かけるというので…

ベルン、チューリッヒそしてルツェルン

[エッセイ 354] ベルン、チューリッヒそしてルツェルン スイスの魅力は、アルプスの山々やアルペン鉄道だけではなかった。アーレ川は、ベルン市内に入ると180度向きを変える。ベルンの旧市街は、ヘアピンのようにカーブした内側の、半島のようになった…

八月の風

風を感じ、ときを想う日記(522)8/4 八月の風 私たちの町内には、ゆうゆうクラブという高齢者の会があり、メンバーには毎月初めに「ゆうゆう通信」というお知らせが配布される。 今年度から、そのイントロ部分を担当させてもらっている。そこに掲載さ…

ユングフラウ

[エッセイ 353] ユングフラウ 私たちは、スイス山岳観光の最大の目玉、ユングフラウ山地を目の前にしていた。左からアイガー(標高3,970m)、メンヒ(4,107m)、そしてこの日の主役ユングフラウ(4,158m)が連なって見える。一行は、起点駅の一つラウター…

モン・ブラン

[エッセイ 352] モン・ブラン 朝焼けマッターホルンに堪能したその日、私たちはマルティニを経由して、モン・ブランの門前町、フランスのシャモニ・モン・ブランに入った。周りを4,000m級の山々に囲まれて、まるで巨大な塀の中にいるようだ。はるかに…

マッターホルン

[エッセイ 351] マッターホルン マッターホルンの玄関、ツェルマットに着いたのはもう夕方に近かった。空はどんよりと曇り、小雨さえぱらついていた。この町から、その美しい姿が眺められるというが、このお天気ではとても無理な相談だろう。旅行社のスケ…

七月の風

[風を感じ、ときを想う日記](521)7/12 七月の風 私たちの町内には、ゆうゆうクラブという老人の会がある。そのメンバーに向けて、毎月初めに「ゆうゆう通信」というお知らせが配布される。会員の動向や行事の案内が中心で、いわばミニ機関紙といっ…

アレッチ氷河と氷河特急

[エッセイ 350] アレッチ氷河と氷河特急 雪に覆われた高い山々の間を、大きなSの字を描きながら緩やかな角度で下っていく。山あいに造られた初心者向けの巨大なゲレンデのようだ。その表面に、轍や爪あとのような筋が、何本も縦に並行して付けられている…

胃カメラ’12

[風を感じ、ときを想う日記](520)7/7 胃カメラ’12 今日、胃カメラによる胃がんの検査を受けた。今年で3回目になる。胃がんは、その進行速度から、年に1回くらいは検査した方がいいといわれている。自身でもそう納得し、市の実施する「特定健康診査…

スーツケースの破損

[風を感じ、ときを想う日記](519)7/3 スーツケースの破損 スイス旅行に満足し、自宅に帰り着いたのは6月24日(日)のお昼前だった。昼食を済ませ、荷物を整理しはじめて愕然とした。スーツケースのトップ部分が大きくひび割れていたのだ。しまっ…

アルプスの少女ハイジのふるさと

[エッセイ 349] アルプスの少女ハイジのふるさと 日本のテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」の原作は、スイスの作家ヨハンナ・シュピーリによって1880年に発表された児童文学である。原題は「ハイジ(Heidi)」といい、約50カ国語に翻訳され、累…

今年の梅ジャム

[風を感じ、ときを想う日記](518)7/1 今年の梅ジャム 旅行に出かけている間にも、季節は着実に進んでいた。わが家の庭の、梅雨どきの恵みである梅が、一週間あまりの間にその様相を一変させていた。出かける前、まだ青々としていた実が、ひと回り大…

スイス旅行

[風を感じ、ときを想う日記](517)6/25 スイス旅行 先週、足掛け8日間のツアーに参加してスイスをひと回りした。 成田⇒チューリッヒ着(同市内観光・泊)⇒ルツェルン(市内観光)⇒マイエンフェルト(「アルプスの少女」の舞台の観光)⇒サンモリッツ…

ホタル

[エッセイ 348] ホタル 私の好きな歌謡曲の一つに、「橋場の渡し」という五木ひろしさんの歌がある。その導入部は、♪蝉は三日で蛍は二十日 いのち限りに生きるなら・・♪と歌われている。おそらく、“蛍二十日に蝉三日”という諺を、前後を入れ替えて引用し…

六月の風

[風を感じ、ときを想う日記](516)6/13 六月の風 私たちの町内には、ゆうゆうクラブという老人会がある。そのメンバーに向けて、毎月初めに「ゆうゆう通信」というお知らせが配布される。会員の動向や行事の案内が中心で、いわばミニ機関紙といって…

梅雨の最初の晴れ間

[風を感じ、ときを想う日記](515)6/11 梅雨の最初の晴れ間 一昨日の9日、ついに梅雨入りした。10日ごろまではなんとかもつだろうと期待していたが、やはり厳しかったようだ。毎月第2日曜日に行われている高校同窓生のゴルフコンペ・嵩山会は、…

若洲とゲートブリッジ

[風を感じ、ときを想う日記](514)6/9 若洲とゲートブリッジ 一昨日、若洲ゴルフリンクスでプレーした。埋立地なので、アップダウンはないに等しいが、広々としていて気持ちがいい。広いということは、この場合距離もたっぷりあるということだ。高齢…

グラウンドゴルフの合宿研修

[エッセイ 347] グラウンドゴルフの合宿研修 たまに、バス旅行に参加することがある。そんなとき、帰りはたいていみな眠りこけている。日帰りでも、一泊旅行でも、あまり例外はない。ところが、今回の一泊旅行は、最後までおしゃべりが絶えなかった。いく…

かむろ会’12

[風を感じ、ときを想う日記](513)6/4 かむろ会 ’12 昨日は、四谷で東京かむろ会という同郷人の会合があった。郷里の町にある沖家室島の出身で、関東に在住する人たちの集まりである。私は、近隣出身のよしみでゲストとして参加し、次のような挨拶を…

巣立ち

[エッセイ 346] 巣立ち 三日前のこと、陽が西に傾きかけたころ、テレビに飽きて庭に出てみた。松の枝先では、小さなスズメが一羽さかんに鳴いていた。前日助けた雛と、鳴き声も鳴き方もそっくりだった。もしやあの雛では、と思いしばらく眺めていた。する…

子スズメ

[風を感じ、ときを想う日記](512)5/27 子スズメ 庭の落ち葉をかき集めていたら、どこかでピーピーという鳴き声がする。その声の様子から、小鳥の雛が親鳥を呼んでいるように聞こえる。あちこち探し回っていたら垣根の外側、側溝のふたの上にスズメ…

スポンサーは葬儀社

[風を感じ、ときを想う日記](511)5/25 スポンサーは葬儀社 昨日は、グラウンドゴルフの競技会で汗を流した。主催は市の老人クラブ連合会、後援は株式会社和田という会社だった。大会の案内には、お弁当とお茶、さらには賞品までスポンサーの会社が…

旭天鵬の優勝

[エッセイ 345] 旭天鵬の優勝 優勝決定戦は、日本人の栃煌山とモンゴル出身の旭天鵬の間で争われることになった。そのとき、私はなぜか旭天鵬を応援する気になった。日本人力士の優勝が、大関栃東以来6年間も途絶えたままになっているというのに・・。 …

ふる里の海

[風を感じ、ときを想う日記](510)5/20 ふる里の海 昨日の土曜日、ふる里の在京町人会が東京・麹町で開かれた。私のふる里は、いまは合併して一つの町になっているが、かつては四つの町が並立していた。そんなことから、在京町人会はいまも合併前の…

新緑の青梅路を行く

[風を感じ、ときを想う日記](509)5/16 新緑の青梅路を行く 会社OB会の、年一回の日帰りバス旅行に参加した。行き先は東京都の西の端、青梅市とその近郊である。高齢者の体力と嗜好に合わせた、“新緑の青梅路を行く”という企画だった。 バスは、新…

カーネーション

[エッセイ 344] カーネーション 5月の第2日曜日は母の日、母の日といえばカーネーションが定番である。ところが、このキーワードをインターネットで検索すると、昨年の秋ごろから花そのものではなく、NHKの朝ドラの記事が目立つようになった。そして…

五月の風

[風を感じ、ときを想う日記](508)5/12 五月の風 私たちの町内には、ゆうゆうクラブという老人会がある。そのメンバーに向けて、毎月「ゆうゆう通信」というお知らせが配布される。会員の動向や行事の案内が中心で、いわばミニ機関紙といっていい。 …

雷雲に振り回されて

[風を感じ、ときを想う日記](507)5/11 雷雲に振り回されて 北関東で、竜巻が大暴れしたのはつい数日前のことだ。その強烈なパワーに圧倒され、以来雷雲にはことのほか神経質になっている。 昨日の木曜日は、市内のグラウンドゴルフ協会主催による競…