2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

干支

[エッセイ 158](新作) 干支 今年は亥年、十二支の最後の年である。もっとも、そんな意識はお正月の前後に限られ、あとはすっかり忘れてしまっている。ところが、生まれた年の話になると、十二支の動物を持ち出して急に盛り上がるから不思議である。 太…

トシコ・アキヨシ

[風を感じ、ときを想う日記](67)1/28 トシコ・アキヨシ 昨夜、BS放送で秋吉敏子さんのコンサートを見た。彼女のデビュー60周年と渡米50周年を記念してのチャリティーコンサートであった。昨年12月4日にサントリーホールで収録されたものであ…

ニューヨークのお宝

[エッセイ 37](既発表 3年前の作品) ニューヨークのお宝 秋吉敏子がジャズオーケストラを解散したという。なにか、とても大切なものをなくしたような気がしてならない。 ニューヨークへ行ったらぜひジャズを聞きたい。それもライブで。一昨年6月下旬、…

迷惑コール

[風を感じ、ときを想う日記](66)1/25 迷惑コール 昼間、自宅にいるといろいろな電話がかかってくる。「投資のご案内ですが・・」「お墓のいいのがありますが」。そして、意外と多いのが通信会社の売込み、案外少ないのが振り込めさぎのコールである。…

捏造と鵜呑み

[風を感じ、ときを想う日記](65)1/23 捏造と鵜呑み 先週木曜日、スーパーから帰ってきた家内が、がっかりしたような顔でつぶやいた。「納豆を買おうと思ったら、品切れになっていた。なんでも、テレビで納豆がいいと放送したためらしいよ」。普段、…

七福神めぐり

[エッセイ 157](新作) 七福神めぐり 散歩でよく立ち寄る白旗神社には、同じ境内に毘沙門天がまつられている。インド出身のこの神様は、日本では智恵と勇気の守り神として信仰を集めている。私の町でも、毎年お正月になると七福神めぐりのスタンプラリー…

ロウバイ

[風を感じ、ときを想う日記](64)1/17 ロウバイ 朝から10日ぶりの雨となった。 1月17日は、あの阪神淡路大震災にあった日である。あれからまる12年、犠牲者の多くの方が十三回忌を迎えられた。雨の中、各地で追悼の行事が行われている。神戸の…

どんど祭

[風を感じ、ときを想う日記](63)1/15 どんど祭 昨日の午後、自宅に近い白旗神社で「どんど祭」が行われた。お正月のしめ飾りや門松、あるいは古くなったお札(ふだ)などを焼却するあの神事である。私も見物を兼ねて出かけてみた。 大勢の人が、お餅…

ニューイヤーコンサート

[エッセイ 156](新作) ニューイヤーコンサート もし、豊臣秀吉がヨーロッパに遠征して、芝居小屋を作ったとしたらこんな風になるのかもしれない。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の、ニューイヤーコンサートが行われるウィーン楽友協会大ホールはそ…

鏡開き

[風を感じ、ときを想う日記](62)1/11 鏡開き 昨日、スーパーに立ち寄った折、煮込んだ小豆の缶詰を買ってきた。もちろん、翌11日の鏡開きに備えてのものである。昔は、堅い小豆を水に浸し、柔らかくなってからトロ火で時間をかけて煮たものである…

初詣

[風を感じ、ときを想う日記](61)1/9 初詣 昨日で三連休はおしまい。二段構えの正月休みは完全に終わった。海外や故郷に残っていた人たちもみな帰ってきた。今日、お父さんたちは会社に、子供たちは学校に、そして安倍首相はヨーロッパへと出かけてい…

飛行ミス

[風を感じ、ときを想う日記](60)1/7 飛行ミス 昨日は、関東も大変な悪天候であった。所在なげに曇天の空を見上げていると、突然黒っぽいものが飛んできて窓ガラスにぶつかった。外を覗いてみると、コンクリートのたたきの上に小鳥が一羽横たわってい…

箱根駅伝

[エッセイ 155](新作) 箱根駅伝 自宅のテレビ画面は、平塚中継所での復路のタスキリレーを映し出していた。孫2人を含む家族6人は、お目当ての観戦ポイントへと急いだ。戸塚中継所との中間地点となる家電工場の前は、テレビカメラも陣取る絶好の応援席…