まるで・・吉野山!

[風を感じ、ときを想う日記](1251)4/15

まるで・・吉野山

 

 昨日は、箱根湯本のゴルフ場に出かけた。ホームコースの月例ゴルフコンペが予定されていたからだ。そこは、湯本の温泉街からちょっと奥に入ったところ、箱根新道とターンパイクに挟まれた山岳地帯である。山岳と言っても海抜はせいぜい2~3百メートル、箱根連山の裾野に当たるところである。

 

 なぜ、このページでわざわざ取り上げたか。実は、あまりにもすばらしい景色だったからだ。周りは、三方を山に囲まれ、南東方向だけ開けて遠く海まで見わたせる。山側も、眺める位置によって、眼に入る景色は大きく異なる。遠くは富士山、中くらいのところは丹沢山塊、そして仰ぎ見るのは箱根の山々である。

 

 その箱根の山が、いままるで吉野山のように色づいている。夏場は緑一色だが、この時期に限っては緑の中に満開のヤマザクラが点在し、場所によってはそれがまとまっている区域もある。薄桃色の花が点在している風景ももちろん美しいが、まとまっているあたりはまさに吉野山の絶景そのものである。

 

 雲一つない晴天、頬を撫でるのはそよ風、そして体感温度は20度前後とこれ以上を望んだら、それこそ罰が当たるというものだ。ゴルフコンペは参加することに意義があるが、この日のそれはこのコースに立ち周囲の景色を楽しむことにこそ意義があった。こんなすばらしい景色を楽しめるのは、長くても1~2週間程度、この日のコンペに参加できたことを大変幸運に思う。

 

写真:当日、カメラは持参していなかったので、大庭城址公園の山桜で間に合わせることにした。