吉野山への旅

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[風を感じ、ときを想う日記](566)4/12
吉野山への旅

 週半ば、奈良県吉野山の桜見物に出かけた。最近は、旅行社のツアーを利用することが多いが、今回は自分で組み立てることにした。目的が花見なので、開花時期の見極めと天候が旅の印象を大きく左右するからである。そのため、開花状況と天気予報をチェックしながら、ギリギリのところで日程を決めた。

 旅は、現地の近くに前泊して、二日目の午前中に吉野山で花見を楽しむことを核にした。付録ともいえる一日目は、京都・吉野山間の訪ねてみたいところを組み入れた。こうして出来上がった旅程が、自宅⇒京都駅⇒平等院法隆寺薬師寺⇒橿原のホテル⇒吉野山⇒京都駅⇒自宅というルートである。

 今回、付録と考えていた平等院は、工事中で本堂には覆いがなされ、十円玉にあるあの素晴らしい姿を拝むことはできなかった。同じ付録でも、法隆寺薬師寺は評判にたがわぬ豪壮な佇まいだった。国宝がごろごろあって、お宝に対する価値観もすっかり変えられてしまった。

 期待の吉野は開花が進み、満開は上千本にまで達していた。私たちは、奥千本までバスで上がり、徒歩で下りてくることにした。どこから眺めても一目千本といわれるが、上千本の花矢倉展望台からの眺望は万両といっても過言ではない。それにしても、こんな山奥によくもこれだけの人が出かけてきたものだ。

 吉野の山の、なにがかくも多くの人を吸い寄せるのだろう。