2021-01-01から1年間の記事一覧

年の瀬

[風を感じ、ときを想う日記](1084)12/29 年の瀬 神社の参道は、新年の初詣客を迎えるために、ちり一つ見あたらないほどきれいに掃き清められていた。昨日の真冬の空は、そんな形容が当てはまるような透き通った青空だった。お陰で、夕暮れとと…

オミクロン

[風を感じ、ときを想う日記](1083)12/26 オミクロン 「ああ、今度現われた株は、オミクロンという名前か」。最初のうち、なんの感慨もないまま聞き流していた。そのうち、コロナに新しい変異株が現われると、その順にギリシャ文字のアルファベ…

モミジバフウ

[エッセイ 617] モミジバフウ 町内の老人会である「ゆうゆうクラブ」は、毎月第3土曜日の朝7時から公園の清掃を行っている。通常は月1回だが、落ち葉が集中的に積もる12月だけは、さらに第4土曜日にも行うことにしている。おおかたの落葉樹は、1…

サルスベリの冬支度

[風を感じ、ときを想う日記](1082)12/19 サルスベリの冬支度 朝6時少し前、テレビを付けてNHKの天気予報を見た。最初に、各地の空の様子が北から順に中継で映し出された。名古屋の番になったが、空はまだまっ暗だった。その透き通った夜空に、…

ハゼモミジ

[風を感じ、ときを想う日記](1081)12/17 ハゼモミジ いま、ハゼの木の葉っぱがきれいに色づき、私たちの目を楽しませてくれている。日本の秋を彩るカエデがあらかた散り、半歩後ろからやってきた黄色いイチョウも、足下に黄金色の絨毯を残して…

グラウンド・ゴルフの大会

[風を感じ、ときを想う日記](1080)12/13 グラウンド・ゴルフの大会 一昨日の土曜日、高齢者によるグラウンド・ゴルフの競技大会が近所の小学校の運動場で開かれた。学区内の高齢者の会が連合して行なう年2回の大会である。元気のいい、選りす…

女人高野・室生寺

[エッセイ 616] 女人高野・室生寺 ここ室生寺は、奈良県の東の端、三重県と境を接する宇陀市の山の中にある。真言宗室生寺派の大本山とされている。真言宗といえば、弘法大師空海が開いた高野山真言宗の総本山とされる金剛峯寺が頭に浮かぶ。その金剛峯…

十二月の風

[風を感じ、ときを想う日記](1079)12/9 十二月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ・・・いま、イチョウが黄金色に輝き、その足下では黄色い絨毯が分厚く広がっています。 あのイチョウは、いまある一…

飛鳥の神社と山辺のお寺

[エッセイ 615] 飛鳥の神社と山の辺のお寺 二泊目のホテルに案内されたとき、以前に泊まったことのあるところだったので驚いた。橿原神宮前駅の駅前にある全国チェーンの大型ホテルである。8年前の春、吉野山の桜を見に行くことになり、前泊して早めに…

給湯システムの修理

[風を感じ、ときを想う日記](1078)12/7 給湯システムの修理 給湯システムの修理が3週間ぶりに完了した。当初は、蛇口を捻っても熱いお湯が出ないので、給湯器そのものが壊れていると思った。ところが、調べてもらったら、機器は正常で、その先…

伏見稲荷大社

[エッセイ 614] 伏見稲荷大社 この伏見稲荷大社への訪問は、実は貴船神社の代りとして急遽取り上げられたものである。なんでも、貴船神社に向かう山道が、崖崩れで大型バスの通行が制限されているためだそうだ。ちょっぴり残念だが、この伏見稲荷大社に…

洛北の紅葉

[エッセイ 613] 洛北の紅葉 京都・嵐山を訪れるのは四度目となる。いつも、渡月橋を渡りかけ、途中で引き返して天竜寺の庭と嵯峨野の竹林を散策するだけで終わっていた。あの渡月橋の向こう側、美しい山の麓はどんなところだろう。そして、あの橋の上流…

紅葉狩りの旅

[風を感じ、ときを想う日記](1077)11/28 紅葉狩りの旅 群生したカエデの紅葉を楽しもうと思えば、どうしても人の手のかかった場所を訪ねることになる。おのずから、交通の便のいい公園や神社・仏閣といったところが中心となる。ただ、訪ねる機…

給湯システムのトラブル

[エッセイ 612] 給湯システムのトラブル この十日間、給湯システムのトラブルとの闘いに明け暮れた。11月中旬の、日曜日の夜のことだった。入浴準備のために浴槽に湯を入れた。気のせいか、いつもよりお湯の温度が低いように思えた。わが家で使ってい…

小雪

[風を感じ、ときを想う日記](1076)11/22 小雪 今日は、二十四節気でいう「小雪(しょうせつ)」に当たる。“寒さが増し、雨が雪になる”と形容される季節の区切りである。暦の上では、すでに半月前の「立冬」をもって冬に入ったことになっている…

ちょっといい話

[風を感じ、ときを想う日記](1075)11/19 ちょっといい話 先日、山手トンネルをくぐって赤羽ゴルフ倶楽部に出かけたときの話である。以前は、高校同窓生のコンペでずいぶんお世話になったところである。プレーを終えて料金を精算しようとしたら…

山手トンネル

[エッセイ 611] 山手トンネル しばらくご無沙汰していた高校同窓生のゴルフコンペに久し振りに参加した。会場は、荒川の河川敷にある赤羽ゴルフ倶楽部である。会の発足以来、ここをホームコースとして使わせてもらっている。私も、現役のときからずっと…

皇帝ダリア

[風を感じ、ときを想う日記](1074)11/12 皇帝ダリア 今日は、朝からきれいに晴れ上がり、一面抜けるような青空が広がっていた。その透明の空間で、薄紫色の皇帝ダリアが大きな八弁の花を揺らしていた。さっそく写真に撮ろうと思い、カメラを持…

SDGs

[エッセイ 610] SDGs 最近、カラフルなリング状のマークをよく見かける。SDGsのマークである。帯状のリングを17に区切り、各ゴールのシンボルカラーで色づけしたものだ。そのSDGsとは、Sustainable Development Goals のことで、日本語では「持続可能な…

暖冬?

[風を感じ、ときを想う日記](1073)11/9 暖冬? 昨日のことだった。家内から、「この家に引っ越してきて、今日で40年になる」といわれた。それを受けて、引越し作業と荷物の片付けに、寒さをこらえながら当たったものだという話になった。そう…

十一月の風

[風を感じ、ときを想う日記](1072)11/5 十一月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ・・・11月5日は世界津波の日です。国連が定めたこの国際デーの起源をたどっていくと、江戸時代に発生した大地震によ…

穏やかな晩秋

[風を感じ、ときを想う日記](1071)11/2 穏やかな晩秋 今日は、風もなく日射しもやわらかで、ことのほか穏やかな一日だった。こんな日は、できるだけ自然に親しむべきだろうと考えた。しかし、車でわざわざ遠くまで出かけるほどのことでもない。…

16時45分

[風を感じ、ときを想う日記](1070)10/31 16時45分 選挙の帰りにスーパーに寄ってみた。ハロウィンにも登場する、あのカボチャがたくさん並べられていた。なにかメモが貼ってあるのでよく見ると、「これは食用です」と書いてあった。わが家も買…

DXとみんなのしあわせ

[エッセイ 609] DXとみんなのしあわせ 最近、DXという文字がよく目につく。DXとはdigital transformationの略で、デラックスのことではなさそうだ。エッ?略称ならDTになるのでは?それだと、“童貞”と勘違いされるのでTをXに変えた??実は、DTと略され…

三度咲きキンモクセイ

[風を感じ、ときを想う日記](1069)10/24 三度咲きキンモクセイ キンモクセイの枝に、3~4日前から異変が起きている。枝の先に白っぽいツブツブが散見されるようになったのだ。一昨日、その粒々が少し黄色味を帯びているように見えだした。近…

高齢者スポーツ大会

[風を感じ、ときを想う日記](1068)10/21 高齢者スポーツ大会 前夜の冷え込みがうそのような穏やかな晴天だった。なんの予定のない人でも、とてもジッとしていられそうにない好天だった。その昨日は、「令和3年度 藤沢市高齢者スポーツ大会」と…

十三夜の月

[エッセイ 608] 十三夜の月 中秋の名月を堪能してから1ヵ月、今度は十三夜の月も楽しむことができた。先日の土曜日までは、暑ささえ感じさせるほどの高温の日が続いていた。それが、日曜日になるとお天気が崩れ、気温はどんどん下がっていった。そして…

バンザイ

[エッセイ 607] バンザイ 衆議院が解散した。これも与党の戦略の一つらしいが、岸田内閣が誕生した10月4日からわずか10日間しか経っていない。逆に、一般議員たちは任期を目一杯努めての退任である。議長が解散詔書を読み上げたとたん、両手を大きく上…

十月の風

[風を感じ、ときを想う日記](1067)10/11 十月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ・・・この季節になると、黄色いセイタカアワダチソウの群落が目立つようになってきます。その勢いに、一時は日本中が…

ケイトウ

[エッセイ 606] ケイトウ 夏から秋にかけて、色鮮やかな花が花壇を賑わしている。子供の頃から馴染んできたケイトウの花たちである。あの、ニワトリのトサカの形をした花はいかにも印象的である。最近は、トサカ状のものばかりでなく、球状になったもの…