[風を感じ、ときを想う日記](1075)11/19
ちょっといい話
先日、山手トンネルをくぐって赤羽ゴルフ倶楽部に出かけたときの話である。以前は、高校同窓生のコンペでずいぶんお世話になったところである。プレーを終えて料金を精算しようとしたら、機械で自動的に精算するシステムに変わっていた。他で経験があるで、なんの躊躇もなく手続きに入った。ところが画面には、「お客さまについては、フロントにお立ち寄りください」と表示された。
係員に申し出ると、「実は、前回ご来場いただいたとき、間違って利用税をいただいてしまいましたので返金させていただきます」といわれた。手渡された封筒には500円玉が一つ入っていた。実は、高齢者は利用税が免除されるのだ。料金を精算するときは、利用税を一旦徴収し、あらためて「免除」として差し引く形になっている。今回の事例は、その後半部分を忘れてしまったのだ。
それにしても、前回利用したのは2018年11月、まるまる3年が経っていた。おそらく、次の機会にと考えていたのだろうが、コロナ禍でコンペが長期間中止になっていたりして3年間という長い期間が経過してしまった。よくいままで保存していてくれたものだ。500円くらい雑収で処理してもいいし、場合によっては地名にちなんで赤い羽根に寄付してもらってもよかったはずである。
それを、律儀に保存してくれていた。たかが、500円といってしまえばそれまでだが、私にとってはその何十倍・何百倍にも相当する心温まる話である。
[追伸]
11月19日の夜は月食だった。なんとか写真に収められたので追加で掲載する。