嵩山

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](475)11/14
嵩山

 我がふる里の中央部には、600メートル級の山が4つ峰を連ねている。その山々をはさんで、南北に一つずつ県立の普通高校があった。4つの山々のうち、一番低いがもっとも姿の美しいのが619メートルの嵩山(だけさん)である。私の母校に近く、そこから見る姿は小型の富士山にも見える。

 その名にちなんで、我が同窓生のゴルフコンペは「嵩山会(すうざんかい)」と名乗っている。昨日も、6組からなるそのゴルフコンペに参加したばかりだ。実は最近知ったのだが、もう一校の同窓生も同じ会の名前でコンペをやっていた。ただし、こちらは仮名で「すうざん会」といっている。先週木曜日、同校出身の義弟に誘われて、そちらのコンペに参加させてもらったばかりだ。

 嵩山は自分たちの山だと思っていたが、この山は両校の山だった。たしかに、距離は我が母校に近く形も美しく見えるが、登山道はもう一校側にしかついていない。両方で「スウザン会」を名乗っているので、富士山の静岡県山梨県の論争をイメージしてみたが、とてもそんな大それたものではなかった。

 まして、いまでは両校は統合され一校になってしまっている。行政の広域化に対応するように、両方の地域はすでに一体化が進んでいる。いずれ、同窓会も一本化される時代が来るはずである。

 そのとき、会の名前は「SUZAN会」とでも名乗るようになるのだろうか。