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[風を感じ、ときを想う日記](474)11/11
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 今日、2011年11月11日は1が6つも並ぶおめでたい日である。いい年、いい月、そしていい日である。これだけ1が並ぶ日は、次は100年後の2111年まで待たなければならない。まったくの偶然であるが、今日は月齢でもちょうど満月に当たる。

 一生に一度の素晴らしい日にあやかろうと、市内辻堂駅前の再開発で生まれた大型商業施設「テラスモール湘南」は、開業日をこの日に合わせた。あやかるならとことんこだわろうと、ここではオープン時間まで11時ときめた。

 1がおめでたいといわれるのは、それが万物の始まりであり、唯一絶対であるためだ。デジタルの世界では、状態を表すとき1と0の二つの要素で突き詰めていく。1はアクティブであることを表し、0はそうでないことを表す。

 おめでたいことが重なると、その後は一体どうなるのだろう。ことわざでは、「月滿つればすなわち欠く」といわれている。月は満月になると、今度は少しずつ欠けて細くなっていく。物事は盛りに達すれば、あとは衰えていくというたとえである。

 満ち足りたからといって有頂天になってはならない。満ちる前から、欠け始めるときのことをしっかりと準備しておかなければならない。満月は闇夜への、1は0に向けての注意信号にほかならない。