2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和の日

[風を感じ、ときを想う日記](162)4/30 昭和の日 4月29日、いまも古い人にとっては天皇誕生日である。いまでも、あのときのまま、今年は昭和83年といったほうがピンとくる。 あれからもう19年も経つというので、大切に保存してあった古い雑…

通学

[風を感じ、ときを想う日記](161)4/27 通学 どうせ2~3人しか乗っていないだろうと思っていたら、見慣れない制服の女子高生で座席は満杯になっていた。午前8時過ぎ、上京のために近所のバス停から乗った上り私鉄バスの車内の様子である。 4月中…

政火リレー

[風を感じ、ときを想う日記](160)4/26 政火リレー 赤い旗が沿道を埋め尽くす。たまに、テレビニュースでおなじみになったあのカラフルな旗が混じる。日本の、一般市民の姿などほとんど見られない。日本の平和な地方都市とは思えない異様な光景であ…

北のサクラ

[風を感じ、ときを想う日記](159)4/24 北のサクラ 昨日は、旭川でもサクラが開花したそうだ。観測史上もっとも早い記録だという。札幌や函館の開花は数日前、弘前にいたってはもう満開を過ぎてしまったと聞く。関東から北は、平年より10日くらい…

穀雨

[風を感じ、ときを想う日記](158)4/21 穀雨 待ちにまったはずの春も、あっという間に最終コーナーを回った。昨日と、これからの2週間は穀雨と呼ばれる。穀雨とは、すべての穀物を潤し育てる春の雨の意である。しかし、皮肉なことに穀雨に入ったと…

古希

[エッセイ 205](新作) 古希 中学校をいっしょに卒業した人121人、うちいままで生き永らえてきた人推定98人、今回の集まりに参加した人39人。記念写真の背景には、満開のソメイヨシノが華を添えていた。 先日、ふるさとの大畠瀬戸を望むリゾート…

神道と花祭り

[風を感じ、ときを想う日記](157)4/18 神道と花祭り 4月8日付のエッセイで潅仏会(かんぶつえ)について触れたところ、神職を勤める友人が興味深い考察を寄せてくれた。なんと、この日は神道にとっても特別大切な日なのだそうだ。 平素あまりなじ…

桜は八重に

[風を感じ、ときを想う日記](156)4/16 桜は八重に 今月10日に里帰りした。わが故郷は、ソメイヨシノが少し散り始めたところであった。瀬戸内海沿岸の温暖の地なのに、今年は関東より10日あまりも遅い。おかげで、一週間の滞在中ずっと桜を楽し…

潅仏会(花祭り)

[エッセイ 204](新作) 潅仏会(花祭り) 「天上天下、唯我独尊」。摩耶夫人の右脇から生れ落ちたとたん、七歩歩いて右手で天を指し左手で地を指してこう唱えられた。花で飾られた小さなお堂の真ん中に安置されている立像は、このときのお釈迦様の姿であ…

歯のなやみ

[エッセイ 203](新作) 歯のなやみ もう20年以上も前になる。リンゴをかじると歯茎から出血するようになった。歯茎に触ると少しぶよぶよしている。押えると痛みも感じる。総入れ歯になった夢を見て、汗をびっしょりかいたこともある。 歯医者に訴えた…

清明

[風を感じ、ときを想う日記](155)4/4 清明 今日は、二十四節気の清明にあたる。清明は、万物がすがすがしく、明るく、そして一年でも一番美しく輝くときだといわれている。中国には、この日を清明節とよんで先祖のお墓をきれいに掃除する習慣がある…

月遅れの雛まつり

[風を感じ、ときを想う日記](154)4/3 月遅れの雛まつり 4月に入ってからいいお天気が続いている。今日など、まさにぽかぽか陽気である。大庭城址公園のさくらは、先週の土曜日にはすでに満開になっていた。それなのに、そのすぐ下の引地川の桜並木…