2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

妙高高原の紅葉狩

[エッセイ 359] 妙高高原の紅葉狩 早暁、山側のカーテンをそっと開けてみた。「おかあさん。妙高山のてっぺんに朝日があたっているよ!」。 なんとも不思議な巡り合わせである。今年の6月21日、スイスのマッターホルンの玄関口、ツェルマットで同地2…

ススキ

[エッセイ 358] ススキ 秋といえば名月、月見の脇役として欠かせないのが団子とススキである。いまそのススキの穂が、穏やかな陽光を浴びて銀色に輝いている。 子供のころ、遊びに夢中になって野山でよく手を切った。草刈りの手伝いで、うっかりやってし…

東京東和町人会 ’12

[風を感じ、ときを想う日記](537)10/22 東京東和町人会 ’12 今年も、町人会の総会が築地で開かれた。今回で40回目となる節目の会合だ。この日は、子供たちに取っておいてやりたいような運動会日和でもあった。そんな中、紅葉狩りの誘惑を振り切…

控え目な花

[風を感じ、ときを想う日記](536)10/15 控え目な花 通り過ぎようとしてふと立ち止まる。振りかえり、その出どころを確認すると、安心してまた歩き出す。鼻孔をくすぐるキンモクセイのあの甘いかおりに、昨日あたりから散策中に出会えるようになっ…

十月の風

[風を感じ、ときを想う日記](535)10/12 十月の風 私たちの町内には、ゆうゆうクラブという高齢者の会がある。そのメンバーには、毎月初めに「ゆうゆう通信」というお知らせが配られる。 今年度から、そのイントロ部分の執筆を担当させてもらってい…

東京駅丸の内駅舎

[エッセイ 357] 東京駅丸の内駅舎 昼下がりの穏やかな陽光に、赤褐色のレンガと白い花崗岩がひときわ鮮やかに映える。横に大きく広がったレトロなビルは、水色を基調とした超高層ビル群を周りに従え威風堂々とたたずんでいる。 いままでの駅舎でも圧倒的…

町内のゴルフコンペ

[風を感じ、ときを想う日記](534)10/6 町内のゴルフコンペ 当日の襲来が心配されていた台風18号は、結局2日も早く関東を通り過ぎていった。その日になって、あの心配は何だったのだろうというほどの好天に恵まれた。 出発は朝5時半と聞いていた…