東京東和町人会 ’12

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[風を感じ、ときを想う日記](537)10/22
東京東和町人会 ’12

 今年も、町人会の総会が築地で開かれた。今回で40回目となる節目の会合だ。この日は、子供たちに取っておいてやりたいような運動会日和でもあった。そんな中、紅葉狩りの誘惑を振り切り、70人もの人たちが一堂に会した。

 ふる里からは副町長以下3人の町の幹部がかけつけてくれた。あいにく、町長と町議会議員の選挙戦と重なったため、この人たちの参加はかなわなかった。その代りというわけでもないが、岩手県出身者からなる在京東和町友会という会の会長さんが顔を出してくださった。私たちと似た親睦団体のようだ。

 かつて、日本には東和町という町が4つあった。岩手県宮城県福島県、それに山口県である。これら4つの自治体は、「全国東和町サミット」というフォーラムまで立ちあげ、手を取り合って過疎と向き合ってきた。しかし、平成の大合併によって、この名前をもつ町は次々と消えていった。それでも、こうしてふる里を想う人たちが集い絆を確かめあっている。

 それにしても、ふる里とはありがたいものだ。ふる里があるというだけで心の支えとなり、ふる里が見守ってくれていると思うだけでおのずから勇気が湧いてくる。将来への漠然とした不安ですらいつの間にか自信に代わっている。ふる里を共にするというだけで、絆が芽生え強い団結力が生まれる。

 年1回の東和町人会は、私たちの絆を確かめあう絶好の機会となっている。