2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

松坂と井川

[風を感じ、ときを想う日記](86)4/30 松坂と井川 ゴールデンウィークの前半は、一足早く五月晴れをたんのうできた。海の向こうのニューヨークにも、これほどの好天があるのだろうか。そんな素晴らしいお天気に恵まれたのに、おととい、きのうと、つ…

梵鐘

[エッセイ 167] (新作) 梵鐘 雑木林の中に、無人の神社がぽつんと建っている。私の好んで出かける散歩道の途中である。鳥居の脇には鐘楼があり、昭和29年奉納と刻まれた立派な梵鐘が吊り下げられている。金属類の盗難が相次いでいる時だけに、悪いや…

洞爺湖

[風を感じ、ときを想う日記](85)4/24 洞爺湖 展望台からの透きとおった眺望は、長距離ドライブの疲れを一気に吹き飛ばしてくれた。正面、湖のど真ん中には中島が、右斜め前方には温泉街と有珠山が、そして右手丘の上には高級ホテルが鎮座していた。…

[風を感じ、ときを想う日記](84)4/22 旬 わが家の朝食は、トーストと牛乳、それに自家製の梅ジャムを入れたヨーグルトと果物少々というのが普通である。果物は、冬場はリンゴ、暖かくなってからはトマトにすることが多い。 今年も、昨秋からの惰性の…

母の骨折

[エッセイ 166](新作) 母の骨折 とんぼ返りとはこういうことをいうのだろうか。郷里の福祉施設でお世話になっている母を見舞い、5日ぶりに安堵の帰宅をした。その4日後、母が大腿骨を骨折したという知らせが入った。一番心配していたことが起こってし…

ウグイス

[エッセイ 165](新作) ウグイス 今朝も、夜明けとともにウグイスが透きとおった声で鳴きはじめた。二階では、家内が琴の稽古に精を出している。彼女がいま取り組んでいる曲は、宮城道雄の代表作の一つ「初鴬」である。 先週までは、選挙カーのウグイス…

「お久しぶり」

[風を感じ、ときを想う日記](83)4/6 「お久しぶり」 お正月以来、久しぶりに実家に帰った。母は近くの福祉施設でお世話になっている。できることなら、もう少し間隔を詰めて帰省するのが孝行であろう。しかし、今回は大阪についでがあった。大阪なら…