2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新緑と落ち葉

[エッセイ 120](新作) 新緑と落ち葉 新緑の季節は落ち葉のシーズンでもある。この季節、住宅街の落ち葉は秋の枯れ葉よりはるかに多い。一般の家庭では、年間を通して緑を維持できるよう、常緑樹が数多く植えられているためである。 家の周りに散らかっ…

爪白癬

[風を感じ、ときを想う日記](36)5/20 爪白癬 ちょっと他人には言いにくい話だが、思い切って書いてみることにする。 私は、もう30年も前から水虫に悩まされてきた。私の場合は、1週間も軟膏を塗り続ければすぐきれいに治った。しかし、ちょっと気…

[エッセイ 59](既発表 2年前の作品) 鯵 先日、家内が新鮮な鯵をたくさん買ってきた。近海でその朝捕れた目の活き活きしたものであるが、形が小さいためひと山500円で売られていたそうだ。なるほど、中形と小形が半々くらい、グラム単位で売るには商…

三十五連勝

[エッセイ 58](既発表 2年前の作品) 三十五連勝 横綱朝青龍が北勝力に敗れ、初場所初日から続いていた連勝記録は史上5位の35で止まった。殊勲の初金星を挙げた北勝力は1横綱、3大関を破っての6連勝。出場している横綱、大関の総なめは横綱武蔵丸…

嵩山会

[風を感じ、ときを想う日記](35)5/15 嵩山会 嵩山会(すうざんかい)、こちらも在京同窓生の有志によるゴルフコンペである。名前の由来となった嵩山(だけさん)は、母校の目の前に富士山のごとくそびえる6百メートル級の名山である。 その会は、毎…

[風を感じ、ときを想う日記](34)5/13 歯 上の歯、それも一番目立つ前から二番目が、両方ともぐらぐらしてきた。噛み切る力が弱まり、西瓜さえ思いきって食いつけなくなってしまった。徐々にではあるが、歯自体も前のほうに押し出され格好も悪くなっ…

つつじ

[風を感じ、ときを想う日記](33)5/10 つつじ この時期、どこへ行ってもはなやかなつつじの群落が目に飛び込んでくる。 わが家の近辺はやや盛りを過ぎたが、これからは箱根方面が見ごろとなる。箱根といえば、箱根神社の隣にある山のホテルのつつじが…

ゴールデンウィーク

[風を感じ、ときを想う日記](32)5/8 ゴールデンウィーク 長い休みがやっと終わり、今日から日常の生活に戻った。 今年のゴールデンウィークは、曜日の並びが良かったため、9日間連続のお休みになった人も多かった。おまけに、後半は好天にも恵まれた…

人口減少社会

[エッセイ 119](新作) 人口減少社会 半年くらい前だったろうか。テレビのドキュメンタリー番組で、老人たちが村の神社を解体している様子を映しだしていた。なんでも、人口が極端に減少し、コミュニティーを維持できなくなったためだという。村落が一つ…

れんげ草

[風を感じ、ときを想う日記](31)5/4 れんげ草 「手に取るな(取らで) やはり野に置け蓮華草」 れんげを見かけるたびにこのフレーズを思い出す。適材適所を端的に表現する言葉として広く使われているが、もとは、滝野瓢水という俳人が、遊女を身請け…

愛知万博

[エッセイ 96](既発表 1年前の作品) 愛知万博 4月下旬のある一日、愛知万博を楽しんだ。万博は、1970年の「大阪」以来実に35年ぶりである。生きているうちにもう二度と万博にお目にかかることはないだろうと、多少の悲壮感も伴いながら出かけて…

愛犬の定期健診

[風を感じ、ときを想う日記](30)5/2 愛犬の定期健診 長男夫婦から預かった胴長の小型犬、しいちゃんは、椎間板ヘルニアを患ってまもなく3年になる。一時は、下半身がまったく動かなかったが、今ではごく普通の生活ができるようになった。他の犬と違…