2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

知床半島

[エッセイ 209](新作) 知床半島 アムール川で生まれたシャーベット状の氷は、やがて流氷となってオホーツク海を渡りここ知床半島にもやってくる。流氷は、自然の栄養分をたっぷりと含み、たくさんのプランクトンたちもつれてくる。 えさの豊富な海には…

薫風も終わりに近づいて

[風を感じ、ときを想う日記](169)5/29 薫風も終わりに近づいて 一昨日までの五月晴れに代わって、昨日は薄曇り、そして今日は雨になった。昨日の昼間は半袖でも暑かったのに、今朝は長袖が心地よい。こうして、毎日変転を繰り返しながら季節は夏へ…

阿寒湖のマリモ

[エッセイ 208](新作) 阿寒湖のマリモ むかし、阿寒湖半にアイヌの集落があった。その集落の酋長に、セトナという娘がいた。セトナはたいそう美しく、若い男達に絶大な人気があった。 そのセトナは、下男のマニペに好意を寄せていた。しかし、身分の違…

暑い日

[風を感じ、ときを想う日記](168)5/23 暑い日 午前中、市の中心部まで徒歩で往復した。片道約40分、ウォーキングと考えればそれなりの距離である。 暑くなりそうだと思い、家を出るときベストは脱いでおいた。朝日を浴びて歩き出してみると、乾い…

小満

[風を感じ、ときを想う日記](167)5/20 小満 一昨日の日曜日、高校同窓生とゴルフを楽しんだ。いつもの荒川の河川敷である。すぐそばの、浮間公園の緑はすっかり濃くなっていた。この日は薄雲が広がっていたが、それでも結構暑かった。自宅に帰って…

北海道の旅

[風を感じ、ときを想う日記](166)5/16 北海道の旅 北海道の道央、道東、3泊4日のツアーに参加した。延べ、1000キロを超えるバスの旅であった。 1日目(曇り時々雨、のち晴れ) 新千歳⇒日高⇒十勝⇒阿寒湖、阿寒湖温泉泊 2日目(晴れ) 阿寒湖…

ボタンとシャクヤク

[エッセイ 207](新作) ボタンとシャクヤク 「立てば芍薬 座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。これは、和服の美人を形容する古典的なフレーズである。ボタンとシャクヤクはきわめてよく似ているが、両者の美しさと相違点がこの十数字に凝縮されている。 ボ…

ねんきん特別便

[風を感じ、ときを想う日記](165)5/9 ねんきん特別便 忘れたころにやってきた。ねんきん特別便である。「社会保険庁でわかっているあなたの年金記録は表のとおりです。『もれ』や『間違い』がないか、十分にお確かめください。ある場合も、ない場合…

ゴールデンウィーク最終日

[風を感じ、ときを想う日記](164)5/6 ゴールデンウィーク最終日 昨日、久しぶりにホームコースのゴルフ競技会に参加した。なんと、小学生らしい男女7~8人がそれに加わっていた。ここで子供のプレーヤーを見かけるのは初めてのことである。まして…

みどりの日

[風を感じ、ときを想う日記](163)5/4 みどりの日 今日5月4日はみどりの日、国民の祝日である。先日の昭和の日を迎えたとき、「アレッ、今日はみどりの日ではなかったの?」と勘違いしてしまった。 4月29日は、昭和天皇が崩御された1989年に…

和室のリニューアル

[エッセイ 206](新作) 和室のリニューアル 朝目覚めてみると、足腰が重く疲れがかなり溜まっていることに気がついた。襖と障子、大小19枚・21面を4日がかりで張り替えたためだ。 わが家は、築26年になる。その間こまめにメンテナンスをしてきた…