薫風も終わりに近づいて

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[風を感じ、ときを想う日記](169)5/29
薫風も終わりに近づいて

 一昨日までの五月晴れに代わって、昨日は薄曇り、そして今日は雨になった。昨日の昼間は半袖でも暑かったのに、今朝は長袖が心地よい。こうして、毎日変転を繰り返しながら季節は夏へと向かっていくのだろう。

 昨日、昔の職場の仲間と都内で杯を交わした。わずか5人の集まりであったが、最長は15年ぶり、あとの2人も一別以来10年近い歳月が流れている。それでも、つい最近会ったはかりのような錯覚にとらわれてしまう。季節の移ろいに比べ、人の変化はなんと緩やかなことであろう。

 お互い、前期・後期の別はあるにしても、すでに高齢者の仲間である。そんな中、ある人は第二の人生を力強く歩みつづけているという。またある人は、すでに第三の人生に踏み出し、三毛作目の収穫を楽しみにしているともいう。いずれにしても、立派な“現役”であることには変わりはない。

 5月も終わりに近づき、サツキの花も盛りを過ぎたようだ。代わって、6月の花・アジサイが開きはじめた。青葉若葉、風薫る五月、などといっているうちに、気がついてみるとあたりの緑はすっかり濃くなっている。

 わが家の梅の実はだいぶ大きくなってきた。九州南部と四国は梅雨に入ったというが、関東の入梅も時間の問題であろう。