花まつり

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[風を感じ、ときを想う日記](1028)4/8

花まつり

 

 今日、4月8日は灌仏会(かんぶつえ)、お釈迦さまの生まれた日である。この日は、生まれたばかりの姿をした釈迦の像がお堂に飾られる。その小さな像の頭から、柄杓で甘茶を3回注いで拝むのがならわしになっている。子供のころ、お寺に行ってそのまねごとをし、甘茶をいただいてきた記憶がある。

 

 この日は、別名を花まつりといい、釈迦像の周りは色とりどりの花で飾られる。たしかに、一年でもっとも花の多い季節であり、お釈迦さまの誕生日をお祝いするのにもっとも相応しい方法といえよう。お釈迦さまの生まれた所も、菩提樹のほかにもいろいろな花が咲いていたのであろう。

 

 ところで、今日も好天に誘われて近隣を散策した。今年の花の早いのには、いまさらながら驚かされてしまう。チューリップやハナミヅキさえ、すでに峠を越えようとしている。そして、とうとう5月の花までが咲き始めた。ツツジ、ボタンそしてフジ、名もない花までもそれに遅れまいとがんばっている。

 

 こんなに一度に咲いてしまったら、この先急に寂しくなるのではなかろうか。薫風香る5月は?長雨の梅雨の季節は?そしてかんかん照りの真夏には?一体どんな花が私たちを慰めてくれるというのだろう。

 

 うっかりしてました、そこまでは考えていませんでした、もう手持ちはありません、では大自然も人間の俗世間並みにまで成り下がってしまったことになる。