ボタンとフジ

[風を感じ、ときを想う日記](1109)4/22

ボタンとフジ

 

 今日配られてきたミニコミ紙に、遊行寺に咲いた見事なボタンの花のことが載っていた。19日時点で5分咲き程度、5月の大型連休頃まで楽しめそうだとのコメントが添えられていた。

 

 ご近所で見かけるボタンはすでに盛りを過ぎている。手遅れの不安を抱きつつも、とにかくその現場に行ってみることにした。やはり心配したとおりだった。全体の状況は120パーセントといったところである。ただ、その何分の一かはピークを過ぎかけてはいるが、観賞には十分堪えられる状態にあった。

 

 赤、ピンク、そして白、いずれも深みのある美しさである。やはり花の王様だけのことはある。あたりにはツツジもたくさん植えられており、ボタンと美の覇権争いをしているようにさえ見える。しかし、所詮勝負にならないと思ったか、こちらは花の数で圧倒しようと試みているようだった。

 

 そうだ、お寺にお参りしたのだから、神社にも挨拶に立寄らなければなるまい。そろそろ藤棚が見ごろになる頃だし、鯉のぼりだって飾られているかもしれない。そう思って、白旗神社にも寄ってみた。しかし、白フジはもちろん藤色のフジもこれから、そして鯉のぼりは次の日曜日からということだった。

 

 とかく、春の楽しみは一気に盛り上がって、ストンと萎んでしまう。そういう点では、両社寺の花は永ら~く私たちを楽しませてくれることになりそうだ。