四月のかおり

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[風を感じ、ときを想う日記](743)4/8
四月のかおり

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 ・・・「天上天下、唯我独尊」。摩耶夫人の右脇から生れ落ちたとたん、七歩歩いて右手で天を指し左手で地を指してこう唱えられた。花で飾られた小さなお堂の真ん中に安置されている立像は、このときのお釈迦様の姿だそうです。

 4月8日の花祭りの日は、その小さな像の頭上から、竹柄杓で甘茶を3回注いで拝むのが慣わしになっています。これは、誕生されたばかりのお釈迦様に、天から九龍が香湯を注いだという伝説に由来するのだそうです。

 天上天下、あらゆるところに花が咲き誇る、そんな華やいだ季節に新年度を迎えました。これからも共に手を携え、この季節に負けない素晴らしい生き方をしてまいりましょう。・・・

 今日、4月8日はいうまでもなく花祭りの日である。正式には灌仏会(かんぶつえ)と呼ばれる。多くのお寺では甘茶がふるまわれる。子供のころ、空き瓶を下げてその甘茶をもらいに行き、家族そろっていただいた思い出がある。

 花祭りに先立ち、一昨日は大庭城址公園という桜の名所に花見に出かけた。このところ天候にはあまり恵まれなかったので、この日はピンポイントの花見日和となった。花は満開だが、少し盛りを過ぎようとしていた。枝から離れた花びらが、広げた弁当にもひらひらと舞い降りてきた。