葉っぱの世代交代

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[風を感じ、ときを想う日記](351)5/11
葉っぱの世代交代

 帰省していた1週間あまりの間に、サザンカたちはたくさんの新芽を吹き出していた。もちろん他の庭木も同様ではあるが、わが家のサザンカは垣根に利用しているためその新緑は面の広がりをもって迫ってくる。

 この季節には、緑の若葉が成長する一方で年老いた古い葉っぱが抜け落ちていく。折からの薫風に、他所から吹き寄せられたものも加わって、垣根の下は落ち葉の吹きだまりになっている。いまにも落ちそうな葉っぱは木をゆすって落としてやり、それらを全部まとめてきれいに掃き集めてやった。

 庭木として植えられる樹木は常緑樹が多い。そのため、住宅街の落葉の量は秋よりこの季節の方がずっと多くなる。秋の落葉は木を裸にして冬の寒さを乗り切るためのものだが、春のそれは葉っぱの世代交代そのものである。春、新芽のたくさん出てくる樹木ほど、落とされる葉っぱの数も多く活発な新陳代謝によって大きな成長が約束されている。

 洞察力が鈍い、判断力が弱い、決断力と実行力にも欠ける。もし、組織や団体にそんなリーダーが居座っていたら、速やかに新しい人材と交代すべきである。折しも、5~6月は役員交代の季節でもある。7月には参議院議員選挙も予定されている。