G・Wの帰省

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](350)5/8
G・Wの帰省

 大型連休を挟む足掛け8日間、はからずも故郷で過ごすことになった。4月の29日、母の調子が良くないと連絡を受け、翌30日には実家に飛んで帰った。1週間様子を見ていたが、なんとか落ち着きを取り戻してきたので、昨7日には自宅に帰ってきた。

 実家に滞在中、ずっと好天に恵まれた。おかげで、一日中ウグイスの輪唱を聴くことができた。実家の周りは空き地が多くなり、あたり一面低木が生い茂るようになった。私たちにとってはさみしい風景であるが、ウグイスたちにとっては格好の棲みかになったようだ。おまけに気候も快適そのもの、彼女たちの伸び伸びとした歌声が終日サツキの空に響き渡っていた。

 実家滞在中の4日にはお大師講があるというので、夕方近くになって近所のお大師様を覗いてみた。後片付けの最中であったが、お接待と呼ばれる豆ごはんのおにぎりをいただいた。お大師様とは、わが故郷にもある八十八カ所霊場の札所の一つであり、そこにお祭りされているのは大日如来である。お接待とは、お大師講でお供えされたものをお相伴にあずかる行事である。

 5日はこどもの日、立夏にあたりさすがに暑かった。北海道では桜前線が北上を始めたといい、“普天間”で注目されている沖縄は梅雨に入ったという。

 南北で桜と梅の前線が交錯する大型連休も、大きな混乱もなく平和なうちに通り過ぎて行ったようだ。