庭木の消毒

[風を感じ、ときを想う日記](1111)4/29

庭木の消毒

 

 数日前のことだった。玄関脇に植えてあるサツキの下に、小さな黒いツブツブが散乱しているのに気がついた。虫がついたのかもしれない。葉っぱをかき分けてあちこち覗いてみたが、隠れ方が巧妙なのか、あるいはすでに巣立ってしまったのか、その姿を探し出すことはできなかった。

 

 ひょっとして、と思い梅の木を点検してみたら、カイガラムシが枝に無数に張り付いていた。花は咲くが実のつかない“想いのまま”と呼ばれる種類の木である。このままでは、庭の木々はみな害虫にやられてしまう。虫の種類は木によってそれぞれ違うが、とにかく早めに駆除しておかなければならない。

 

 かくして、昨日の午後、庭木の消毒をしてやることにした。噴霧器は、昨年買い換えた小型のタイプ、消毒液はどのような害虫にも効果があるという万能タイプのものである。消毒作業は、サツキと梅の木の他、いつも被害に悩ませられているモッコクとサザンカに重点的に取り組んだ。

 

 たいした庭ではないが、それでも木々はそれなりに大きく枝を張っている。葉っぱだけでなく、枝や幹にも消毒液を行き渡らせなければならない。しかし、単3乾電池4本で動かすおもちゃのような噴霧機では、それらを一気にやり遂げるにはちょっと荷が重すぎた。残りの庭木たちは、折を見てあらためて消毒してやることにした。