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[風を感じ、ときを想う日記](84)4/22


 わが家の朝食は、トーストと牛乳、それに自家製の梅ジャムを入れたヨーグルトと果物少々というのが普通である。果物は、冬場はリンゴ、暖かくなってからはトマトにすることが多い。

 今年も、昨秋からの惰性のままリンゴを続けていたが、さすがに美味しくなくなってきた。今朝はそれがトマトに替わった。さすがにうまい。一口含んだだけで、新鮮な香りが口いっぱいに広がってきた。やはり食べ物は旬に限る。
 
 先日、郷里に帰っていたとき、在郷の友人に誘われて鯵釣りに出かけた。結構かたちのいいものが、4人で80匹釣れた。分け前の20匹は、一緒に帰っていた妹と2人だけでは食べきれない。

 友人達は干物にして自宅に持ち帰れとすすめてくれたが、結局ご近所におすそ分けすることにした。あちこちから竹の子をいただいていたので、そのお返しの意味を含めることにした。

 その日の夕食は、ぷりぷりの鯵の刺身と外道で釣れた小ぶりのメバルの煮付けがメインディッシュとなった。春を告げるこの小魚たち、竹の子の煮つけとまことに相性がよかった。

 竹の子は、竹冠に旬をあて「筍」とも書く。まさに旬の代表選手であり、旬に食べてやってこそ、彼らも生えてきた甲斐があったというものである。