[風を感じ、ときを想う日記](157)4/18
神道と花祭り
4月8日付のエッセイで潅仏会(かんぶつえ)について触れたところ、神職を勤める友人が興味深い考察を寄せてくれた。なんと、この日は神道にとっても特別大切な日なのだそうだ。
平素あまりなじみがないので、ブログでも紹介してみたい。
『花祭り(卯月八日)』
4月8日は、花祭り・潅仏会・お釈迦様の誕生日・甘茶として広く知れ渡っているが、この日を全国的に見れば神祭りの日でもあることに気がつく。
この日は、関東の霊峰、筑波山・赤城山・三峰山などの例大祭である。山の神を田畑に迎え穀物の豊作を願ってお祭りをする。全国神社の春の例祭は凡そ同じ趣意であろう。
ウツギ・ツツジ・シャクナゲなどの花束を竹竿に付けて庭先に立てる風習が全国的にある。これをテントウバナ・タカバナと呼ぶことからも、春の農耕開始期における神迎え神事と考えられる。
卯月八日の「卯」は東方、太陽が昇る方角であり、お天道様を崇拝・感謝する日本民族の信仰で重要な節日であった。