東北四大祭り

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[風を感じ、ときを想う日記](287)8/3
東北四大祭り

 昨夜から青森ねぶた祭りが始まった。7日までの6日間、夜毎繰り広げられる。張り子の、大きな武者絵の行灯が、前後に「はねと」とよばれる踊り子を従えて街を練り歩く。毎年、二十数団体が参加してその華やかさを競いあう。

 今日からの4夜、秋田は竿灯まつりで賑わう。12メートルにも及ぶ竹竿に、46個の提灯が灯される。1本50キロはある。これを肩や腰に乗せてその妙技を競いあう。参加数は、毎年200本にも達するという。

 5日からは山形花笠まつりが始まる。揃いのゆかたにそろいの花笠、花笠音頭に乗った踊りの列が次々とやってくる。街は華やかな絵巻につつまれる。七夕までの3日3晩、たくさんの人出でにぎわうという。

 トリの仙台七夕まつりは、7日を挟んで前後3日間ひらかれる。和紙だけでつくられた豪華な竹飾りが、中央通りと一番町通りに勢ぞろいする。前の3つの祭りが「動」であるのに対し、こちらは「静」ということができる。

 こうして、反時計回りに繰り広げられる真夏の祭典は、北国の短い夏を華やかに彩り、人々はそれを全身で謳歌する。東北地方には、これを境に秋の気配が漂ってくる。そういえば、暦の上でも7日は立秋である。

 まだ、全国の半分以上の地域では梅雨が明けていないというのに、このまま秋になだれ込んでいくのだろうか。