桜は八重に

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[風を感じ、ときを想う日記](156)4/16
桜は八重に

 今月10日に里帰りした。わが故郷は、ソメイヨシノが少し散り始めたところであった。瀬戸内海沿岸の温暖の地なのに、今年は関東より10日あまりも遅い。おかげで、一週間の滞在中ずっと桜を楽しむことができた。

 帰途、自宅が近づくにつれ、花吹雪は葉桜に、葉桜は若葉へと変わっていった。いま目にしている花は、八重桜でありアメリハナミズキである。そういえば、大阪でも造幣局の通り抜けが始まったそうだ。西日本の桜も、やっとスピードに乗ってきたところかもしれない。

 桜前線は、西から東へ、東から北へと上っていくのが常識になっている。その常識がなぜこうも狂ってしまったのだろう。識者は、地球温暖化と結びつけてもっともらしいことをいうかもしれないが、そんな生易しいメカニズムではなさそうだ。

 ふるさと滞在中、中学校の同期会に参加した。満開の桜をバックに、記念撮影に加わることのできた同期生は39名であった。卒業生総数121名、鬼籍に入った人23名、いまも生き長らえられていると推定される98名の、ちょうど40パーセントの人が参加できたことになる。

 再会は2年後。自身を含め、全員が顔を揃えられるよう念じてやまない。