[風を感じ、ときを想う日記](250)2/28
カンヒザクラ
今日の日差しは6日ぶりだそうだ。長いトンネルからやっと抜け出たような、そんな解放感さえ感じさせる。律儀にも、花粉もたっぷりと降り注いでいるようだ。目のあたりのむずがゆさから、それを否応なく実感させられる。
最近は、金曜日によくお天気が崩れる。今週はそれに輪をかけたような崩れ方をした。東京の最低気温は1.8度、それも昼間の一番暖かくならなければならないときのものだ。おまけに雨はみぞれとなり、初雪へと変わった。積もるまでにはいたらなかったが、みんなを驚かせ凍えさせるには十分であった。
いつのまにかミモザは盛りを過ぎ、河津桜は葉桜に変わろうとしている。そしていま、近所で満開を迎えようとしているのが寒緋桜(カンヒザクラ)である。緋寒桜(ヒカンザクラ)ともよばれる深い紅色をした花である。沖縄や台湾では旧正月のころ咲くので元日桜などともよばれるそうだ。
釣鐘のように下を向いて半分くらいしか開かないので、開花の状態がわかりにくいが、その色合いから満開も近いのではないかと推測される。
ソメイヨシノの開花まであと1ヵ月近くあるが、なんとか長持ちさせてリリーフの役割を全うしてもらいたいものである。