[風を感じ、ときを想う日記](1022)(3/14)
さくら開花・第二弾
今日は、前日の嵐が嘘だったと思われるくらい見事に晴れ渡った。空気も澄み、丹沢の山々が手に取るようにくっきりと見えた。春霞とは正反対の、この季節にしては珍しい見通しの良さだった。気温もぐんぐんと上がってきた。天気予報は、20度くらいにはなるだろうといっていた。
春のうららかな陽気に誘われて、昼過ぎから町内をぶらぶらと散策した。突然、一緒に歩いていた家内が、“ほら、桜が咲いているよ”と指さした。ほんとだ!それも、一輪や二輪ではない。五分咲き以上の咲き方だった。例年、ソメイヨシノとはちょっぴりずれて咲くヤマザクラの大木である。
そうだ、うっかりしていた。あの工場の、正門に植えられたカンヒザクラも満開になっているかもしれない。例年なら、ほかの花とは時期がずれることから、特別楽しみにしている深紅の花である。急いでそちらに向かった。やはり咲いていた。ちょっぴりだが、満開を過ぎようとしているところだった。
近所のカワズザクラは、花もあらかた散り、葉桜の様相を呈している。広島ではソメイヨシノの開花宣言が出たというが、この辺りは開花にはまだ間があり、ほかの種類がその隙間を埋めてくれているようだ。
春は、お天気がめまぐるしく変わる。気温もまたしかりである。そして木々の様相も、“三日見ぬ間の・・”の諺どおり日々大きく変化していく。