桃の節句

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[風を感じ、ときを想う日記](251)3/2
桃の節句

 昨夜のN響アワーは、スメタナの連作交響詩「わが祖国」であった。先月収録されたばかりという最新版である。1時間弱、じっくりと楽しませてもらった。

 「わが祖国」は私の最も好きな曲の一つで、CDをかける回数はこれが一番多いかもしれない。とくに2番目の「モルダウ」は、プラハを流れる大河を主題にしたもので、日本人にも人気の高いポピュラーな曲である。私なども、普段なにげなくそのメロディーを口ずさんでしまうことがある。

 指揮は、78歳の高齢ながら、最近日本で急に人気が出てきたというチェコの巨匠ラドミル・エリシュカであった。さすが彼の祖国を主題にした曲だけあって、誇りに満ちた堂々とした指揮ぶりであった。

 ところで、明日は五節句の一つ・上巳の節句である。別名の桃の節句あるいは雛祭りといった方が親しみやすい。水辺で体を清め災厄を祓う風習に由来するというが、もとは男女の区別などなかったそうだ。

 最近よく、神社の石段などに雛人形が何百体と飾られている光景を見かける。使われなくなったものを広く集めたものだという。実に壮観で、それを目当てに訪れる人も多く、街の活性化にも役立っているという。

 しかし、最近はぐずついたお天気が多い。今朝の天気予報でも、今日は88日ぶりの快晴となるが、明日からまたはっきりしないお天気に戻るという。石段に飾られたお雛さまの管理も大変ではないだろうか。