早すぎる花見

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](563)3/24
早すぎる花見

 仲日こそ過ぎたが、昨日の土曜日はまだ彼岸の内だった。暑さ寒さもなんとかまでというが、やっとその寒さから抜け出したと思ったら、彼岸が終わらないうちに花見シーズンに突入してしまった。

 4月第1日曜日前後に桜の関連行事を予定していた業者にとっては、2週間も予定がくるってしまったことになる。この分だと、ピカピカの一年生は、満開の桜ならぬ青々とした葉桜のトンネルに迎えられることになりそうだ。

 そんな、彼岸の余韻が残る昨日の土曜日、町内の高齢者仲間で花見の宴を楽しんだ。市の中央部に、16ヘクタールに及ぶ日比谷公園と同じ広さの保全緑地が広がっている。その傾斜山林の一角に、テニスコート2面ほどの空間をもつ草地がある。その秘密の場所が私たちの憩いの園だった。花がきれいだったのか、料理が旨かったからか、酒宴は延々と夕暮れ近くまで続いた。

 わが家の花見は1日おいた月曜日に予定していた。日曜日は曇りのち雨で、月曜日は曇り時々晴れという予報がそのスケジュールの根拠になっていた。ところが、今朝になってその予報は両日が逆になった。急遽、スーパーで花見用のお弁当を買い、大庭城址公園に出かけることにした。

 日曜日なのに、例年になく園内は静かだった。早すぎる開花と悲観的な天気予報が、わが家にうららかでゆったりとした花見を恵んでくれたようだ。