秋雨の彼岸

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[風を感じ、ときを想う日記](869)9/21
秋雨の彼岸

 このところ、秋雨前線に居座られてすっきりしない日が続いている。そんな中にも、前線の活動が一息つく日がある。晴れ間の覗いた一昨日、なにを差し置いてもあの赤い花だけは見ておきたい。そう思って、例年どおり小出川彼岸花の名所に出かけていった。

 その赤い花は、期待どおり土手一面に咲いていた。花は順を追って咲くはずだが、開いている花の数から見ていまがピークではなかろうか。空は晴れてはいるがややかすんでいる。その先に見えるはずの富士山は、まったく望むことができない。画竜点睛を欠くとはこういうことをいうのかもしれない。

 その翌日、カレンダーは彼岸の入りを告げていた。お天気はまた下り坂に向かっていた。墓参は早めにすませたい。ぐずぐずしているとまた雨にたたられるかもしれない。予報では、またしばらくぐずついた日が続くという。とにかく早めに出かけるに越したことはないようだ。

 かくして、彼岸の入りにあたる昨日、花屋の開くのを待って早々に出かけた。墓地は、墓参の人たちで大いに賑わっていた。大きな駐車場が各所に用意されているのに、通路は我儘駐車ですれ違いもままならなかった。近隣の墓所は、すでにきれいに清掃されて花が飾られているところも多かった。

 小雨のぱらつく中、わが家も久し振りにご先祖さまに挨拶することができた。