一週遅れのヒガンバナ

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[風を感じ、ときを想う日記](532)9/25
一週遅れのヒガンバナ

 今年はヒガンバナの開花が遅れているという。暑さで地中の温度がなかなか下がらなかったからだそうだ。土の中で待機している球根たちも、あの残暑で彼岸にはまだ間があると思っていたのかもしれない。そういえば、あの赤い花の話題は、テレビニュースでもまだほとんど取り上げられていない。

 そうはいっても、永年の経験では、開花時期のずれはせいぜい2~3日にとどまっている。彼岸の中日も過ぎたことだから、もうぼつぼつ見ごろを迎えていてもいいのではなかろうか。そう思って、天候の回復した昨日の月曜日、市の北部にある小出川に出かけてみた。

 強い日差しの下、あちこちに5本10本とまとまって咲いている。周りが雑草なので、その燃えるような赤い色は余計鮮烈に見える。1本だけ寂しそうにたたずんでいるものも散見される。こちらは、他の花と重なり合っていないので、ヒガンバナの複雑な姿をじっくりと観察できる。

 それにしても、これほど遅れているとは思わなかった。小川の両岸が赤い花で覆い尽くされているとまではいかなくても、もう少し咲いていてくれてもよかったのではないか。花は満開時の一割にも満たない状態だった。小出川の“彼岸花まつり”が、一週間遅れての最終土曜日となったのも当然といえよう。

 楽しみは、なるべく先に延ばした方がいいのかもしれない。