穀雨

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[風を感じ、ときを想う日記](158)4/21
穀雨

 待ちにまったはずの春も、あっという間に最終コーナーを回った。昨日と、これからの2週間は穀雨と呼ばれる。穀雨とは、すべての穀物を潤し育てる春の雨の意である。しかし、皮肉なことに穀雨に入ったとたん晴天が続きだした。

 おかげで、昨日は久しぶりに快適なゴルフを楽しむことができた。期待の新人プロゴルファー・石川遼君も、前半は大崩れしたが後半は盛り返し5位に入賞した。デビュー戦としては立派な成績である。

 春も終わりに近づくと、木々は花をすて若葉の季節へと突き進む。栄養分と水分をたっぷりと吸い込み、旺盛に新陳代謝を繰り返す。車のフロントガラスに、霧状の小さな水滴がちらちらと降りそそぐ。よく見ると、そばに立つ樹木の若葉から吹き出ているのが見てとれる。

 穀雨は、春の総仕上げのときである。季節はどんどん進み、あと10日もすれば八十八夜がやってくる。立春、雨水、啓蟄春分清明と続いた春の節気は、6つ目の穀雨で別れを告げる。茶摘みが佳境を迎えるころ、子供の日とともに夏のはしり立夏がやってくる。