所得税の確定申告

[風を感じ、ときを想う日記](1170)2/11

所得税の確定申告

 

 今年も、所得税の確定申告をしなければならないときがやってきた。「しなければならない」と表現したが、われわれの場合は「しなくてもすむが、しなければ損になる」というケースにあたる。いまの所得税の徴収システムは、とりあえず多めに取っておいて、精算するときに取り過ぎ分を返すというやり方である。精算を申し出なければ、取られ損になるよう仕組まれている。

 

 ちょうどスケジュールに余裕ができたので、税制の勉強がてら申告書の作成に精力的に取り組むことにした。今回も、いままでどおりやればうまくいくだろうと思っていたが、書類を開いてみてすっかり戸惑ってしまった。昨年までの、申告書Aと申告書Bの2種類あったフォーマットが一本化され、「収入金額等」や「所得金額等」の欄がごちゃごちゃと10欄も増えていた。

 

 落ち着いて取り組んでみると、欄が増えただけでシステムが変わったわけではないことに気がついた。e-Taxのシステムが登場したとき、それにすぐに飛びついた。しかし、なにが何だかよくわからないうちに答えが出てくることにかえって戸惑いを覚え、手書きのアナログシステムに戻した経緯がある。

 

 今年も、うんと時間をかけて取り組み、制度の仕組みを勉強しつつ申告書を書きあげることができた。書類の提出は郵送で間に合うが、これもあえて“アナログ”にこだわり、税務署まで時間と電車賃をかけて持参した。