十一月の風

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f:id:yf-fujiwara:20211109141932j:plain[風を感じ、ときを想う日記](1072)11/5

十一月の風

 

 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。

 

 ・・・11月5日は世界津波の日です。国連が定めたこの国際デーの起源をたどっていくと、江戸時代に発生した大地震による大津波と「稲むらの火」という逸話にたどり着きます。

 

 「時は安政元年11月5日の夜、所は紀州廣村(現和歌山県有田郡広川町)。この日の午後4時ごろ、南海道沖でM8.4という大地震安政南海地震)が発生しました。この地震による大津波が、繰り返し日本の太平洋岸を襲いました。村には、逃げ遅れた人たちが暗闇の中で立ち往生していました。この土地の有力者だった濱口梧陵は、この人たちを救うために、自身の田にあったワラの山に火をつけてまわり高台へと誘導したそうです。」

 

 3月11日とともに、この日を防災意識高揚の日としてしっかりと心に留め置きましょう。・・・

 

 その世界津波の日(World Tsunami Awareness Day)とは、2015年12月22日に、日本の提案によって国連で定められた国際デーの一つである。1854年11月5日に発生した安政南海地震がもとになっている。2011年3月11日の東日本大震災とともに歴史に残る大災害であった。津波に限らず、災害は忘れたころにやってくる。注意してしすぎることはないようだ。