どんど祭

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[風を感じ、ときを想う日記](63)1/15
どんど祭

 昨日の午後、自宅に近い白旗神社で「どんど祭」が行われた。お正月のしめ飾りや門松、あるいは古くなったお札(ふだ)などを焼却するあの神事である。私も見物を兼ねて出かけてみた。

 大勢の人が、お餅の刺さった笹竹を買っていた。2メートル近くもある細い竹の先に、白、紅、緑のお餅が1個ずつ、合わせて3個串刺しにされている。私も、試しにと1本買ってみた。

 神主による神事がひととおり終わると、そのしめ飾りの山に火が点けられた。火は火柱になって見る間に燃え上がった。みんなが一斉に餅を差し出す。しかしなかなかうまく焼けない。第一、火が強すぎて、熱くて近寄れない。無理をすれば餅が黒焦げになるか、竹が焼けて餅が火の中に落ちてしまう。

 私は、下火になるのを待って、炭火焼の要領でじっくりと焼くことにした。多少時間はかかったがうまく焼くことができた。これで、今年1年、無病息災に過ごせるはずである。しかし、小麦粉がたくさん混ぜられているためか、味の方はお世辞にも美味しいとはいえなかった。

 この行事、仙台の大崎八幡宮の様子が毎年テレビニュースで放映される。仙台では、この祭りを「どんと祭」という。東京は、江戸時代にたびたび大火に見舞われたせいで今でも禁止されたままのようだ。

 「どんど」とは、本来火や水の勢いをあらわす擬音からきた言葉のようである。「どんど」「どんと」「とんど」など、地方によって言い方はまちまちであるが、ダイオキシン問題もあってどんどんやるというわけにはいかなくなったようだ。

写真は、白旗神社のどんど祭の様子