捏造と鵜呑み

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[風を感じ、ときを想う日記](65)1/23
捏造と鵜呑み

 先週木曜日、スーパーから帰ってきた家内が、がっかりしたような顔でつぶやいた。「納豆を買おうと思ったら、品切れになっていた。なんでも、テレビで納豆がいいと放送したためらしいよ」。普段、冷蔵庫に納豆を切らしたことのない家内である。少なからずショックだったようだ。

 その次の日、「今日は、納豆はあるにはあったが、普段88円のものが168円もするというので買うのはやめた」と手ぶらで帰ってきた。

 そして土曜日、「今日は、元の値段の88円で買えたよ」といって、いつもの3パックが1束になったものを買ってきた。番組に捏造があったと聞いたのはその日の夜である。

 日曜日には、そのニュースが大々的に報道された。この日、午後9時から放送を予定していた「発掘!あるある大事典供廚話羯澆砲覆辰燭修Δ澄堺正章には気の毒だが、彼の話術のうまさにも責任の一端はある。

 似たような番組に、毎週水曜日に放送されるNHKの「ためしてガッテン」と、ウイークデイのお昼に毎日放送されているみのもんたの「おもいっきりテレビ」がある。いずれも、健康にいい、体にいいといった類のものが大半である。

 しかし、それらをいちいち鵜呑みにして口にしていたら、それだけでお腹がいっぱいになり健康を害してしまう。納豆でスリムになるのなら、茨城県出身の水戸泉雅山といったアンコ力士は誕生しなかったはずである。

 捏造などということは論外であるが、それを鵜呑みにして買占めに走るのも軽率のそしりは免れない。トイレットペーパーで懲りたはずではなかったのか。

写真は、水戸納豆にちなんで、梅にしてみました。