飛行ミス

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[風を感じ、ときを想う日記](60)1/7
飛行ミス

 昨日は、関東も大変な悪天候であった。所在なげに曇天の空を見上げていると、突然黒っぽいものが飛んできて窓ガラスにぶつかった。外を覗いてみると、コンクリートのたたきの上に小鳥が一羽横たわっていた。わが家の庭によく遊びに来るシジュウカラであった。

 早朝からの雨は、さらに激しさを増していた。まだお昼を過ぎたばかりだというのに、空は厚い雲に覆われ、庭先はうす暗くさえ感じられた。戸外より、部屋の中のほうがはるかに明るかった。その小鳥は、錯覚して窓ガラスに激突してしまったようである。

 死んでしまったのかな?野良猫に食べられないうちに庭に埋めてやろうか。そう思いながらさらによく観てみると、かすかに息をしているようであった。家の中に入れて暖めてやった方がいいのかとも思ったが、もう少し様子を見ることにした。

 20分くらい経ったろうか、シジュウカラはもそもそと起きだし2本足で立った。もう安心だ。でも羽は大丈夫だろうか。そのとき、表通りを車が通過していった。驚いた小鳥は、素早く椿の茂みへと飛び込んでいった。

 そのころ、秋田空港では大騒ぎになっていた。大韓航空ボーイング737型機が、乗客乗員133人を乗せて誘導路に着陸したのだ。こちらは、機長の判断ミスだったという。

 混み合っている空港では、順番待ちの飛行機が誘導路に何機も待機していることがある。もし、そんなところに着陸していたら・・。