ヒマワリ二態

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[風を感じ、ときを想う日記](525)8/19
ヒマワリ二態

 昼前の、陽光の一番強い時間帯に、ヒマワリの写真を撮ろうと思って出かけてみた。花はもう終りに近いだろうと想像していたが、血気盛んなものもたくさん見受けられた。強い日射しをいっぱいに受けて、きらきらと輝いて見える。さすが、向日葵(ひまわり)や日輪草(にちりんそう)、あるいは日車(ひぐるま)などと呼ばれるだけのことはある。
 
 緑の広場まで来たとき、「おや?」と思った。大きなヒマワリがみな太陽に背を向けている。この広場は、普段みんなでグラウンド・ゴルフを楽しんでいるところだ。広場の西側にネットが張り巡らされ、その外側に彼女たちは植えられている。そのため、午前中の日差しはネットに遮られて十分ではない。それにしても、なにもお日様に背を向けることもないではないか。

 さっそく調べてみた。ヒマワリは、朝は東を向いているが、太陽の動きとともに徐々に西の方に向きを変える。夜のうちにまた元の向きに戻り日の出を待つ。ところが、ヒマワリの花が太陽の動きに連動するのは、茎の柔らかいつぼみのときまでだそうだ。花が開いたら、茎が硬くなり東を向いたままになる。さらには、こうした動きは日当たりのいいところに限られるそうだ。

 この緑の広場のように、午前中の日射しに難点がある場合は、当然その結果も変わってくる。おまけにこの花たちの多くが、とっくに盛りを過ぎていた。