名ばかりの処暑

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[風を感じ、ときを想う日記](526)8/23
名ばかりの処暑

 今日は二十四節気でいう処暑にあたる。ものの本によると、暑さが後退し、涼風が吹き始める。綿の花が咲き、稲などの穀物が実り始める。台風の発生が多くなるとある。なるほどそうだろう。立秋を迎えたのは今月の7日、暦の上では秋、といわれるようになってもう半月になる。

 ところが実態はどうだろう。今日も関東内陸部では最高気温が37~8度になるだろうといわれている。熱中症のニュースも後を絶たない。この猛暑は、これからの一週間もずっと続くと予報されている。もううんざり、いい加減にしてほしいものだ。

 ところが、自然界は確実に秋を演出し始めている。黄色いヒマワリに代わってピンクのフヨウが今を盛りと咲き誇っている。やや遅れてやってくる酔芙蓉も、少しずつ白い花を開き始めた。日が落ちると、あたりでは虫の声が聞かれるようになってきた。

 そういえば、いつのまにか日没時間も随分早くなっている。昼夜の長さが逆転する彼岸まであと1ヵ月しかないのだ。ある意味で、暑さの象徴ともいえるあの甲子園の熱闘も、大阪桐蔭の春夏連続優勝で幕を閉じた。さすがの日本列島も、これからは少しずつ熱が冷めていくだろう。

 何年ぶりかで活躍した扇風機が、邪魔物扱いされるのも時間の問題だろう。