ふる里の海

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[風を感じ、ときを想う日記](510)5/20
ふる里の海

 昨日の土曜日、ふる里の在京町人会が東京・麹町で開かれた。私のふる里は、いまは合併して一つの町になっているが、かつては四つの町が並立していた。そんなことから、在京町人会はいまも合併前の町単位に活動している。今回は、元隣町の人たちの集まりだったので、私はゲストとして参加した。

 今回は、30分あまりのミニ講演も併せて行われた。講師は映画監督の菅原浩志氏。1997年の作品、「ときめきメモリアル」の舞台となったわがふる里の海岸が中心テーマである。この映画は、高校生活最後の夏休みに海の家でアルバイトをする高校生たちの、恋と友情を爽やかに描いた青春ドラマである。

 日本一きれいな海岸で撮影したいと、スタッフみんなで手分けして北と南から全国の適地を探して歩いた。そして、最後にたどり着いたのがわがふる里の“片添が浜”である。

 撮影に入った当初、コンビニもない不便な場所では生きていけないとまでいっていた若者たちが、徐々にその美しい自然に溶け込んでいく。そんな様子を、フィルムを併用しながらたんたんと紹介された。

 私たちは、忘れかけていたふる里の美しさと、自然が人間にとっていかに大切であるかをあらためて思い知らされた。

 会場には、郷土料理の代表格である茶粥まで用意され、懐かしい顔ぶれとともに予定時間はあっという間に過ぎ去っていった。