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[風を感じ、ときを想う日記](511)5/25
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 昨日は、グラウンドゴルフの競技会で汗を流した。主催は市の老人クラブ連合会、後援は株式会社和田という会社だった。大会の案内には、お弁当とお茶、さらには賞品までスポンサーの会社が用意してくれるとあった。

 会場は、市の“スポーツ広場サッカー場”である。土のグランドで水はけはよくないが、広々として、お天気さえ良ければのびのびとプレーできる。会場には、270人の、かつての“つわもの”たちが集まった。 

 晴れあがった青空の下、額に汗をにじませはつらつとプレーした。お昼には、さっそくスポンサーからいただいたちらしずしに舌鼓を打ち、午前中の武勇伝に花を咲かせた。参加することに意義があるとあきらめかけていた人たちも、その盛り上がりの中で、午後からのプレーに新たな闘志をみなぎらせていた。

 ところで、株式会社和田といえば、創業100年を誇る地域一番の葬儀社である。この会社にとって、大会の参加者たちはもっとも有望な見込み客である。それも、極めて近い将来顧客になりうる人たちばかりである。これほどまでに顕在化した確実な潜在需要はそうざらにあるものではない。

 参加者たちもそれを百も承知で、唯々諾々とこの会社の支援を受けている。“魚心あれば水心”ということわざがちらっと頭をかすめた。なんとも、不思議な利害関係をもった人たちの集いではある。