雷雲に振り回されて

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[風を感じ、ときを想う日記](507)5/11
雷雲に振り回されて

 北関東で、竜巻が大暴れしたのはつい数日前のことだ。その強烈なパワーに圧倒され、以来雷雲にはことのほか神経質になっている。

 昨日の木曜日は、市内のグラウンドゴルフ協会主催による競技会が予定されていた。この日の予報は曇り時々雨、午後からは雷雲も発生するという。すでにその前日から大荒れになっており、お天気のことはことのほか心配だった。今回の会場は水はけが悪く、雨でも降れば泥んこを覚悟しなければならない。

 天気予報は最悪だが、はたして予定通り開催されるだろうか。中止なら、前日の夕方までに連絡があるはずだ。私の気持ちはすでにその方に傾いていた。しかし、期待もむなしく中止の電話はついに来なかった。

 翌朝は、なんと雲一つない快晴だった。競技会は、160人が参加して華やかに幕を開けた。薫風に背中を押され、プレーは順調に進んだ。午前中、予定通り個人戦の4ラウンドをこなした。運動会のように、青空のもとで輪になって弁当を開いた。午後からの、団体戦への意欲もわいてきた。

 みんながスタート地点に移動をはじめたとき、上空ににわかに雲が広がってきた。雲はどんどん厚くなり、あたりはますます暗くなってきた。いよいよスタートという段になって、一筋の閃光が走った。

 本部席のスピーカーから大音声が響いた。「午後の団体戦は中止とします!」