かむろ会’12

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[風を感じ、ときを想う日記](513)6/4
かむろ会 ’12

 昨日は、四谷で東京かむろ会という同郷人の会合があった。郷里の町にある沖家室島の出身で、関東に在住する人たちの集まりである。私は、近隣出身のよしみでゲストとして参加し、次のような挨拶をした。

 ・・つい1カ月余り前の話になりますが、大学時代の親友をがんで亡くしました。彼は東京生まれの東京育ちで、いわゆるふる里というものはもっていませんでした。そんなこともあってのことでしょうか、大島には都合3回も来てくれました。もちろん、沖家室にも案内したことがあります。ここ数年、もう一度大島に行ってみたいといっていましたが、それはとうとうかないませんでした。
 
 私たちは、彼がうらやむような素晴らしいふる里をもっています。水に浮かぶ浮草ではなく、しっかりと根を張ったスイレンのようなものです。ただ少々茎が長くなり東京まで伸びてきていますが、それでも立派なルーツをもっていることになんら変わりはありません。このルーツが、私たちが生きていく上でどれほど大きな力になったことでしょう。これからも、その土壌であるふる里をしっかりと守っていきたいと思っています。・・

 参加者は年々減る傾向にあり、避けて通ることのできない厳しい現実である。しかし、その分、会合の中身は一層濃くなったように見える。