'14 大島郡人会

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[風を感じ、ときを想う日記](669)11/22
’14 大島郡人会

 「郡」というのは、いまでは住所にしか残っていない。郡役所があるわけではなく、もちろん郡長という職務があるわけでもない。町村合併が進んだ平成の世では、この行政区分はまったくの有名無実の存在である。

 しかし、わがふる里の範ちゅうではそれなりの大きな意味を持っている。周りを海に囲まれた一つの島は、そのまま一つの郡である。そこの住民もそこの出身者も、郡に対する帰属意識は他に例をみないほど強いものがある。

 その同じ島、同じ郡の出身者が、異郷の地で望郷の念を抱き固い絆を結ぶのは極めて自然の成り行きであろう。憧れの地、東京で、励まし合い、助け合うのは、同郷人として、人間として、当然の行為といっていいだろう。

 こうして組織された同郷人会が東京大島郡人会である。結成されたのは明治35年、今年で112年目、会合回数は131回目を迎える。その第131回東京大島郡人会総会が4日前の火曜日、東京の椿山荘で開かれた。

 今回も参加者は75名、来賓には、合併して一郡一町となったその町長、同一選挙区選出の衆議院議員などそうそうたる顔触れがそろった。珍しいところでは、旧東和町の住民を名乗るタレントの清水国明さんの顔も見られた。

 わが大島郡の人口は、転入が転出を上まわる社会増が定着したという。ふる里の大島郡も、関東の大島郡人会もむしろこれからが楽しみである。