東京東和町人会’16

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[風を感じ、ときを想う日記](769)10/17
東京東和町人会‘16

 今年の東京東和町人会総会は、15日の土曜日、いつもの築地本願寺の講堂で開かれた。この日は、「大安」にあたり、旧暦では9月15日で、ちょうど満月の日にも当たっていた。やっと本格的な秋晴れに恵まれ、私たちの会合を祝福してくれているようでもあった。

 私は、冒頭の会長挨拶の中で、ふるさとの良さを見直そうと、トンボロ現象を事例に取り上げて訴えた。その挨拶の本題部分は以下のとおりである。

 ・・・さて、先にご案内させていただきました本総会の案内状に、「東京東和町人会便り」という会報を同封させていただきました。その会長あいさつの中で、道の駅・サザンセトとうわの沖に浮かぶ真宮島について触れさせていただきました。潮が引けば、島と陸続きになるというトンボロ現象のことで、「海が割れるのよ。道ができるのよ」の、いわば珍島物語の東和町版でございます。韓国の珍島に行かなくても、フランスのモンサンミシェルまで足を運ばなくても、地元に魅力的な名所はいくらでもある、まずは大島の良さを見直そうと言いたかったわけであります。

 ふる里・周防大島ではここ4~5年、人口の社会増が続いているとお聞きしています。もちろん、日本有数の高齢化の進んだ町ですので、死亡者数が出生者数を大きく上回るのは仕方のないことですが、私たちにとって大いに希望の持てることだと大変うれしく思っております。これも、大島の良さを見直してくれる人が増えたこと、あるいは、新規事業など生活を支える基盤が整いつつあることではないかと思っております。関係者のご努力に敬意を表するとともに、深く感謝申し上げたいと思います。わたしたちも、この傾向が加速するよう、及ばずながらお手伝いさせていただけたらと考えております。
 

 さて、こんなことを申し上げている私自身も、相当の高齢になってまいりました。この辺で、若い人にバトンタッチするのが適当ではないかと考え、先日の役員会で提案し内諾を得ることができました。後ほど、一連の役員人事について幹事長の方から提案させていただきますので、ぜひご承認賜わりたくお願い申し上げます。・・・
 

 最後の部分にあるように、この総会をもって会長を次の世代にバトンタッチすることにした。他の役員も含め、一世代若返った感がある。これを契機に、装い新たな同郷人会に生まれ変わるだろうと期待している。
 

 ふる里・周防大島は、最盛期6万5千人くらいの人口を擁していた。それが年々減少を続け、いまでは1万7千人台にまで落ち込んだ。若年層の激減によって、首都圏に出てくる人はさらに少なくなっている。同郷人会の分母が大きく縮小し、先の見通しが立たなくなっているのは紛れもない事実である。

 この事実を真正面から受け止め、現在の姿のまま打開策を模索するか、あるいは他の同郷人会との統合によって新しい道を開いていくか、いよいよ正念場を迎えつつある。