2014-01-01から1年間の記事一覧

後期高齢犬

[風を感じ、ときを想う日記](651)8/15 後期高齢犬 いま、わが家には雌のダックスフンドがいる。長男家族が夏休みの小旅行に出かけるため、4日間だけ預かることにしたのだ。この犬は、かつてはわが家で10年余りに亘って面倒を見た。長男に海外赴…

八月の風

[風を感じ、ときを想う日記](650)8/10 八月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ・・・今日も、朝から蝉しぐれが降り続いています。そのセミたちの運命を、私たちは可哀そうだと思うことがあります。長い地…

大和魂

[エッセイ 403] 大和魂 豪栄道が大関に昇進した。その伝達式の口上で、「大和魂を貫く」と述べたので大変びっくりさせられた。それと同時に、その言葉に違和感さえ覚えた。彼は、「日本人の我慢強さ、潔さがこの言葉には籠っているので選んだ。自分の気持…

ピアノ卒業発表会

[風を感じ、ときを想う日記](649)7/29 ピアノ卒業発表会 高校三年生になる孫娘は、小さい時からお稽古ごととしてピアノを習ってきた。彼女にとっては最後となる、そのピアノの発表会が昨日行われた。今回は、横浜市栄区の栄区民センター「リリスホ…

突発性難聴

[エッセイ 402] 突発性難聴 朝、起きぬけにトイレへ行ったら、あのいやな症状が表れていた。左の耳が塞がれたようで、その奥ではウーンという低い音が響いている。今までに何度も経験した耳閉感と耳鳴りである。部屋ではテレビの音に邪魔されて感じなかっ…

蚊との闘い

[エッセイ 401] 蚊との闘い 夜中に、ブィーンという羽音とともに顔に向かって蚊が飛んできた。夢うつつのうちに、思わず手のひらでそれを叩いた。蚊がどうなったかは分からないが、自分の頬っぺただけはしたたかに叩いてしまった。そのままでは気がかりな…

疲労性腰痛

[風を感じ、ときを想う日記](648)7/17 疲労性腰痛 先週の日曜日のことである。なにかの拍子に腰に鈍痛を覚えるようになった。今回の症状は、しばらく椅子に座っていて立ちあがったときなど、同じ姿勢を続けていて次の動作に移るときに痛みを感じる…

胃カメラ '14

[風を感じ、ときを想う日記](647)7/13 胃カメラ ’14 今年も、市主催の“成人検診”を受けた。検査項目は多岐にわたるが、当日の検査作業はごく限られたものである。身長、体重それに腹囲の計測、胸部X線撮影、採血、心電図、血圧、検尿、検便、問診…

七月の風

[風を感じ、ときを想う日記](646)7/11 七月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ・・・むかしむかし、星空を支配していた天帝に、機織りが上手な働き者の織女という名の娘がいました。一方、天の川の対岸に…

ハンゲショウ

[エッセイ 400] ハンゲショウ 夏至から11日目は、半夏生(はんげしょう)と呼ばれる雑節にあたる。古くから、農作業の区切りの日とされている。同じころ、それと同じ名前の野草が見ごろを迎える。植物なので、普通はカタカナで書かれるが、半夏生や半化…

酷似パッケージの顛末

[風を感じ、ときを想う日記](645)7/4 酷似パッケージの顛末 酷似問題について、なんらかの法的措置が取られていたはずだと思いインターネットで調べてみた。一方、両社に対してもメールで見解を聞いてみた。 法的措置については、和解に至った次のよ…

わが家のクレマチス

[風を感じ、ときを想う日記](644)6/30 わが家のクレマチス この辺りでは、クレマチスはゴールデンウィークのころが見ごろである。庭の垣根に巻きつき、たいていは紫色の花をたくさんつける。昨年、連休明けに投稿した「五月の光」では、“時計草と見…

カレールーの酷似パッケージ

[風を感じ、ときを想う日記](643)6/26 カレールーの酷似パッケージ わが家では、よくカレーライスをつくる。そのルーには、たいていSBブランドの「とろけるカレー」を使っていた。ある日、近所のスーパーマーケットでそれの格安品を見つけた。ちょ…

噴霧器の不具合

[風を感じ、ときを想う日記](642)6/22 噴霧器の不具合 五月の連休中は庭木の手入れに精を出した。新芽がどんどん伸びる一方、害虫たちも活発に動き出す時期なので消毒は欠かせなかった。ところが、噴霧器の調子がおもわしくない。その内とうとう動…

立山黒部アルペンルート

[エッセイ 399] 立山黒部アルペンルート 2000年9月24日、高橋尚子さんがシドニーオリンピックで女子マラソンを競っているとき、私たちは立山に向かう富山地方鉄道の車内にいた。彼女の優勝は、他の乗客の携帯ラジオで知った。この季節になると、あ…

六月の風

[風を感じ、ときを想う日記](641)6/12 六月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ・・・春咲く花もあらかた終わり、梅雨とともにアジサイのシーズンがやってきました。 この花は、場所を選ばず私たちを楽し…

時速320キロの世界

[エッセイ 398] 時速320キロの世界 時速320キロ、世界最速の新幹線を初めて体験した。みちのく花見旅では、往路は七割方、復路は全行程で東北新幹線を利用した。こんなに高速なのに、揺れはほとんど感じさせない。当然とはいえ、シートベルトは不要、…

梅・超不作

[風を感じ、ときを想う日記](640)6/4 梅・超不作 2週間くらい前だったろうか、梅を収穫したら少し送ってほしいと孫娘から電話があった。梅サワーの作り方を習ったので、自宅でチャレンジしてみたいという。そのころ、下から見上げるわが家のブンゴ…

かむろ会 '14

[風を感じ、ときを想う日記](639)6/2 かむろ会 ’14 昨年のかむろ会は、参加者が半減し20名を切ってしまった。今年もご招待を受けたが、さらに寂しい集まりになるかもしれない。そんな心配から、来賓あいさつでは、ゴルフコンペが2つも消滅したと…

ファイナル・ラウンド

[風を感じ、ときを想う日記](638)5/28 ファイナル・ラウンド 昨日は、町内のゴルフコンペに参加するため富士の裾野まで出かけていった。この日のお天気は、一週間前の予報からずっと雨だった。そして前夜は豪雨だった。早めに床に着いたが、大きな…

大船フラワーセンター

[風を感じ、ときを想う日記](637)5/20 大船フラワーセンター フラワーセンター大船植物園は、5月の連休明けが最も見ごろである。豪華な、あのバラとシャクヤクが一斉に花開くからだ。この時期、なるべく時間を取って足を運びたいと思っているが、…

大島ふるさと会’14

[風を感じ、ときを想う日記](636)5/19 大島ふるさと会 ’14 この週末、ふる里の在京町人会の一つ、大島ふるさと会の総会にゲストとして参加した。ふる里からは、町長はじめ幹部数名も顔を出され、郷里の近況などたくさんの土産話を聞くことができた…

弘前城のサクラ

[エッセイ 397] 弘前城のサクラ 濠に架かる朱色の欄干、背後には白壁の天守閣がそびえる。張り出した枝に咲き乱れる薄桃色の桜花は、それらを覆い隠そうとでもしているようだ。4月の末ごろ、毎年のようにテレビで見かける本州最北の、サクラの名所の様子…

五月の風

[風を感じ、ときを想う日記](635)5/12 五月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ◇ ◇ ◇ 5月というとすぐ子供の日が連想されます。でも、この月は子供のためだけのものではありません。第2日曜日は母の日、…

角館のサクラ

[エッセイ 396] 角館のサクラ 演歌の好きな人なら大抵の人が知っている。藤あや子さんの故郷が角館であることを。湘南に住む中高年なら多くの人が知っている。茅ヶ崎出身の小桜舞子さんのデビュー曲、秋田県中心に大ヒットしたという「恋する城下町」の舞…

北上展勝地のサクラ

[エッセイ 395] 北上展勝地のサクラ もし、東京からの新幹線に乗り遅れても、あるいはその列車が大幅に遅れても、乗車予定の観光バスにはすぐに追いつけると思っていた。最初の訪問地、北上展勝地は、新幹線の停車駅、北上駅のすぐ近くにあるからだ。地図…

みちのく花見旅

[風を感じ、ときを想う日記](634)4/29 みちのく花見旅 この、日曜、月曜の二日間、みちのくのサクラの名所をゆったりと巡ってきた。サクラの開花状況とその日のお天気は、直前にならないとはっきり分からない。その一方、ゴールデンウィークだけに…

脳力活性化総会

[風を感じ、ときを想う日記](633)4/21 脳力活性化総会 「戦後初めての円の為替レートは1ドル360円でした。実は、これを決めるのに議論百出、随分難航したそうです。ところが、ドッジ特使の随行員の一人の提案であっさり決まりました。『円とは…

四月の風

[風を感じ、ときを想う日記](632)4/18 四月の風 今月の「ゆうゆう通信」には、巻頭の挨拶として次のような小文を載せた。 ◇ ◇ ◇ 花が咲き、鳥が歌う。空は青く澄み、さわやかな風が吹く。 すべてのものが春の息吹を謳歌する4月初めごろの季節感を…

クジラの肉が食べられなくなる!

[エッセイ 394] クジラの肉が食べられなくなる! 日本が、南極海で行ってきた調査捕鯨は、裁判によって事実上できなくなった。それに伴って、クジラ料理は私たちの前から姿を消すことになる。 子供のころ、クジラの肉はずいぶん口にした。赤味の刺身やさ…