わが家のクレマチス

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[風を感じ、ときを想う日記](644)6/30
わが家のクレマチス

 この辺りでは、クレマチスゴールデンウィークのころが見ごろである。庭の垣根に巻きつき、たいていは紫色の花をたくさんつける。昨年、連休明けに投稿した「五月の光」では、“時計草と見間違えてしまう”などというフレーズとともに、5月4日に撮影した写真を載せている。

 実は、わが家にもその花の鉢植えはある。母の日のプレゼントとして、娘から贈られたものだ。鉢に、数種類の花を寄せ植えされたものの一つである。花が終わったあと、植物の種類ごとに別々の鉢に植えかえてやった。

 しかし、クレマチスは他の花に比べいま一つ勢いがなかった。植えかえたあと数年は花をつけたが、近ごろは、蔓だけ伸びて花を咲かせることはなかった。そんな冬のある日、庭木のついでに鉢植えの花たちにも肥料を多めにやってみた。その甲斐あってか、春になってそれらの植物は勢いよく新芽を伸ばしはじめた。クレマチスも今年は元気がよかった。蔓はどんどん伸びていった。

 しかし、花の時期になっても蕾をつける様子はなかった。あいかわらず蔓だけが伸びていった。花の時期を2ヵ月近くも過ぎてしまった。花を咲かせることを忘れてしまったのだろうか。今年駄目なら処分してしまおう!

 ところが、数日前からそのクレマチスに蕾らしきものがふくらみはじめた。そして今朝、ついに紫色の花が一輪開いた。何年ぶりのことだろう。