季節外れの朝顔

f:id:yf-fujiwara:20191018150250j:plain

[風を感じ、ときを想う日記](927)10/18

季節外れの朝顔


 今朝も一輪、うすい紫色の朝顔が咲いている。小さい、まことに可愛い花である。一昨日に続いて二輪目である。この寒さの中、やっと咲いてくれたのに、あと数時間のはかない命である。


 あれは9月半ばのことだった。鉢植えの観葉植物を、暑さが収まるのを待って植え替えてやった。親株を切り捨て、新たに生まれた子株たちに世代交代させてやったのだ。鉢の土も、乾燥させて一年くらい休ませていたものを使った。


 植え替えた株は、うまく根付いて新しい息吹を始めた。一週間くらい経った頃だった。その隙間から、二葉の植物が芽吹いてきた。どうやら朝顔らしい。2年前に植えていた朝顔の種が、水分を得て発芽したものらしい。


 しかし、いくら残暑が厳しいといっても、夏の草花は無理ではなかろうか。そのような心配をよそに、その二葉の芽はどんどん伸びてきた。その勢いに押され、竹を立ててやることにした。さらに、新芽はその先端近くまで伸びてきた。


 そして一昨日、最初の花が咲いた。小さくて可愛い花だ。以前咲いていた花はかなり大ぶりだったが、こう寒くなっては萎縮しても仕方がないのだろう。ここ数日、新たに出てきた葉っぱも、そして茎までも急速に縮んできた。


 花芽の残りを数えてみたら8個あった。急な寒波でこのまま終わりになってしまうのだろうか。できれば、いまある分だけでも頑張ってほしいものだ。

 

補足)添付の写真は、今朝咲いた2個目の、午前10時半ごろの花。少し萎みかけているが、3個目が咲く保証はないので、思い切って添付することにした。