ボタン(牡丹)

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[風を感じ、ときを想う日記](901)4/22
ボタン(牡丹)

 ご近所の庭に、ボタン(牡丹)の花がきれいに咲いている。あるお宅では、大ぶりの真っ赤に染まった花が5~6輪、垣根の上から顔をのぞかせている。別のお宅では、白と赤のまだらの大輪が3本ばかり大きな鉢に植えられている。絢爛豪華という形容詞が最も似合う花たちである。

 わあ、きれいだ!できれば写真に収めて多くの人に見てもらいたい。そんなことを考えながら、後ろ髪を引かれる思いでその前を通り過ぎた。庭まで入り込んで、カメラを構えるだけの勇気が出てこなかった。もちろん、了解をいただいた上でのことではあるが、どうしてもそこまでは踏み出せなかった。

 そう思っている矢先、公園に植えられたボタンが、きれいに咲きそろっている様子がテレビニュースで伝えられていた。そうだ、公園に行けば沢山の花を間近に見ることができる。市内にも、心当たりがないわけではない。かくして、お昼ご飯を済ませると、市立の長久保公園まで出かけていった。

 入り口のすぐ近くに、そのボタン園はあった。予想どおり満開だった。花の数はそれほど多くはないが、株の数と種類の数はほぼ同数だった。それだけ多くの種類のボタンを、居ながらにして堪能できるというわけである。

 別名も、富貴草、富貴花、百花王花王、花中王、百花の王、天香国色、名取草、深見草、二十日草、忘れ草、そして鎧草などなど百花繚乱である。


注)添付の写真はシャクヤクの花であり、ボタンではない。撮影してきたボタンの写真をパソコンに取り込もうとしたら、そのソフトが不具合を起こしてうまくいかなくなってしまった。仕方なく、ボタンとよく似たシャクヤクの古い写真を使うことにした。
上記エッセイ514に添付した2枚は、ソフト修復後に取り込んだ本物の牡丹の写真である。