大寒の黄色い花々

f:id:yf-fujiwara:20220120172709j:plain

f:id:yf-fujiwara:20220120172810j:plain

f:id:yf-fujiwara:20220120172926j:plain

[風を感じ、ときを想う日記](1090)1/20

大寒の黄色い花々

 

 今日は大寒、寒さもついに極限にまで到達したようだ。しかし、昼間の長さは、冬至のときより二十数分間も伸びている。底に至れば、あとは上方に向かうだけである。これからは、立春に向けて日々希望が増してくるはずである。

 

 秋に植えたチューリップの芽がやっと出揃った。2個は、新年早々にも芽を出してきたが、残りがさっぱり姿を見せない。たしか5個植えたはずだとやきもきしていたら、ここ数日のうちに残り3個が一斉に芽吹き始めた。寒さはつのるばかりだが、日射しが日毎に強くなっていくのを敏感に察知してくれたようだ。

 

 ところで、わが家の近所でも、あの黄色い菜の花がきれいに咲き揃っている。その側を散策するのが、この冬の新たな楽しみになっている。子供のころ、あの花は早春に咲くものと思っていたが、温暖化とともにその開花時期も繰り上がってきているのかもしれない。

 

 そしてもう一つ、ご近所の庭に植えられた蝋梅が、白梅に先駆けて黄色い花を付け始めた。地面に植えられた草花は、パンジーに限らず真冬に咲く花はいくらでもある。しかし、高い木の枝に花を咲かせるのは、桜の変異種を除いてはほとんど見かけることはない。真冬の、心暖まる貴重な存在といえよう。

 

 白梅ももちろんきれいではあるが、どこか淋しさを伴っている。その点、黄色い花々は暖かさにあふれ、春間近の喜びを体いっぱいに表わしているようだ。

 

注)

 パンジーの黄色い花は、寅年にちなんで黄色に黒の斑点のあるものを掲載した。